整体院をやっていると、たまに俯せになれないとか仰向けになれない患者さんが来ます。

 

そんな時どうしますか?

 

やれる事をやるといういことになりますが、どんな風に進めていくのか。

先日、いらした方がちょうど俯せになれない、仰向けにならなれるということだったので、何をやったか少し書いておきます。

 

仰向けになって膝を曲げておくと少し楽ということでした。

そうなるとたぶん腸腰筋の硬さや短縮が疑われます。

腸腰筋は腰椎の前から大腿骨小転子につながっているので、骨盤の動きに関係します。

膝を曲げるというのは、骨盤の前傾を緩める効果があります。

(膝を伸ばすと下肢の重さで骨盤が前傾する。)

ではすぐに腸腰筋を緩めるかというと、それは後にしました。

 

まず梨状筋を緩めました。

梨状筋は仙骨から大腿骨大転子につながっています。

ちょうど、腸腰筋とおよそ反対の働きをする筋肉です。

腸腰筋が硬くなったり短くなっていると、梨状筋に問題(硬さ・短縮)がある事があります。

(反対の働きだから)

梨状筋は仰向けの場合は、患者さんの自重を利用して緩める事が出来ます。

 

その後で腸腰筋を緩めました。

腸腰筋が緩むと、膝が伸びても大丈夫になったので、俯せになれるか試してもらいました。

OK俯せになれる。

ということで、ここからは臀筋やハムストリングスなどを緩めていきました。

 

患者さんはたまに俯せだけだったり仰向けだけだったり、座る事しか出来ないようなこともあります。

その姿勢で出来ることを考える。

手技の意味が分かっていれば、自分で組み立てる事が出来ます。

手順だけ接点や角度や強さだけ知っていても、自分で考える事は出来ません。

 

てあて整体スクールは自分で考えられる整体師になってもらいたいと思って指導しています。

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