本日、授業間が2時間ほど空いたため、この暇を利用してさすらいの一人旅に出ようと学校を飛び出したのであるが、しかし、なんのことはない、向かう先はカードショップである。

前の晩からリュックに仕込ませておいた遊戯王カードの束、これらは僕のお気に入りだが今回は申し訳ない、僕はこのカード達を売却するのだ。

理由はその資金をなにもエロゲーやライトノベル、アニメグッズに投資するためではない、僕も武闘派である、遊戯王カードで得た資金は、遊戯王カードへ還元させるのだ。

4000円くらいで売れれば目星がついたカードが手に入ることだろう、男は静かに笑みを浮かべ、足取りは軽快、ブラジル代表のサッカー選手顔負けの足さばきで1030分、目的地に到着するが、店のドアの張り紙には『営業時間 12時~』と書かれているので目を疑った。

僕の少し前を歩いていたメガネとチェックシャツインの『大きなお友達』も(もはや僕もそのうちの一人か)、営業時間を確認するやいなや退陣、僕は時間を潰すためにアニメイト入店することになるのだが、思考回路は似たり寄ったりか、『大きなお友達』と同人誌コーナーで目が合った。

P.S. その後、カードショップで前述の通りカードを売却。10600円で売れたことについては、僕自身が一番驚いている。