西村賢太さんの芥川賞受賞作品。
西村賢太さんは「風俗に行くとこでした!」ってコメントが印象的だ。
その後もちょくちょくテレビでお見かけするが、
どことなく野暮ったい中年のおじさんて風貌が憎めない。
内容は、
中卒で日雇い人足その日暮らしの19才。それが主人公の貫多。
11才にして父親が性犯罪者という事実を背負うことになる。
稼いだ金で酒を飲み、風俗に行く。
金がなくなったらまた働く。
いつも一人。
そんな貫多が一人だけ職場で親しくなった人がいたが…
著者の私小説だという。
特に期待していなかったが面白かった。
まず文章のテンポがとても心地よく一気読みでした。
そして貫多。
絶望的なようでいて強い。
人間本来の欲求にとても素直で
食うために働き、
欲求を満たすために風俗へ行き、
部屋は寝るため場所。
自身の性格も父親の事もしっかり自分で背負って(お金の面では完全にとは言えないが)生きている。
変に哲学的になるとかでなく
働いて食って飲んで(ちょっと自称女子には書き苦しいので省略)で寝てる。
同年代の人と仲良くなってしまったがために惨めに思えてしまう部分は切なかった。
とはいっても切ないという言葉がなんだかこの作品に合わないように思う。
とにかく人となり、人格が気に入った。。