1人になりたくなかった

すると仲の良い先輩から連絡が入る

近くに居るからと誘われ行くと

昔付き合っていた元彼もいた



物事は全て必然で意味がある

ベストなタイミング



先輩の顔を見たら涙腺が緩んだ

彼からずっと電話が鳴りやまなかったが

とにかく全て忘れたかった

忘れるようにお酒を飲む

もうどうでもいい‥



元彼は別れてからもずっと気にかけ

応援してくれていた



彼と別れてから

誰かと付き合うことも考えられず

ずっと踏ん切りがつかなかった



今日がタイミングだと思った

先輩も私の様子を察して

タクシーに2人を乗せた



誰かに抱かれれば忘れられるのかな

忘れられなかったとしても

私の新たな一歩を踏み出そう




そう、私の弱さ

でも後悔はしない‥そう思った




タクシーで家の前まで着くと

私の気持ちを察した元彼は一緒に降りる



私は先に鍵を開け

玄関の前に届いたサーバーの水を

元彼に入れてもらう



今日は私の新たな門出

罪悪感はなかった



犬が吠えるので

玄関の隣の部屋に入る

彼が使っていた何もない部屋

抱き合い、元彼は服を脱がそうとする



音がする方を見る

ドアのところに立っていたのは

彼だった