いつからか友達に相談出来なくなった



私が好きだと言えば言うほど

彼が悪者になる

周りからしたら当然な話だったが

私は1人で抱え込むようになる



そんな時、彼から

「彼女と別れた」

「これからのこと考えといて」

素直に嬉しかった



でもそれからも

復縁の話をするも

何かと理由をつけ歯切れの悪い返事



まだ怖いのか‥

でも彼に任せるしかなかった



そんな中彼の誕生日が迫っていた

プレゼントを渡したいと言うと

誕生日は別れる前に

元カノが取ってくれた温泉に行くという。

その言葉に耳を疑うが

付き合ってる訳ではない私は

納得するしかなかった。



その後も計画していた旅行

別れてからもそんな旅行に行く?

モヤモヤが募っていった。

そんな時、弟と久々に彼の話をすると、

自分で確かめろとSNSの画像を見せられた

元カノと手を繋いで写っている彼の姿だった。

「嘘つき」

感情が抑えられなくなり彼に連絡する。

もう耐えられなかった。



どこまで馬鹿にして

どこまで傷つけるのか



おびただしい着信、LINE

全て無視した



次の日インターホンとドアを叩く音

彼だった



無視していたが

あまりにしつこく近所迷惑なので

渋々ドアを開ける



凄い剣幕で入ってくる

案の定、大喧嘩になった



「もう会わない」

元々気が強い私

ヒートアップして引かなかった



気付くと家のテレビが割られ

彼の拳からは大量の血が流れていた



エゴとエゴのぶつかり合い



どちらも一歩も引かない

エゴ、執着が炙り出される



私が本気で離れようとすると

別人のように豹変する

 


彼の幼い頃のトラウマ



傷付きたくなくて

本当は弱くて自信がない



2人は鏡