私は早く借金を返す為

毎日必死に働いた



ただ忘れたかった

自分に起こった

地獄のような出来事を



何で私の人生

こんなことが起きるのか‥



自分の人生を何度も呪った



何かしていないと

頭がおかしくなりそうだった



そんな時

昔から知ってる方から

毎日のように

食事に誘われるようになった



先約があり断っても

仕事のお客様でもある彼は

毎日、毎日‥

大口の仕事も

いくつも持ってきてくれた



呆れるくらいマメだった



もう恋愛に懲りていた私は

誕生日に欲しいものを聞かれ

適当に高価なものを伝える

断る口実



実際はボロボロだった



傷付きたくない私は

試していたのかもしれない



お金で気持ちを図るように‥



無理なものとわかっていて

諦めると思ってたが

すんなり了承し

プレゼントしてくる彼



もう恋愛は懲り懲りだった

前回のことも詳細は知らずとも

心配してるであろう両親



両親を安心させたい

花嫁姿を見せてあげたい

今考えればそれも私のエゴ‥



もう人を好きになることも

信じて傷付くのも怖かった



お金でしか気持ちを見ない

エゴの塊へと変貌と遂げた



恋愛と結婚は別

そう自分に言い聞かせて

付き合い始めた



1番嫌だった母のように

人の気持ちをお金で図ることしか

出来なくなっていた



こうしてエゴだらけの私は

彼と婚約した