中高一貫の女子校

何度も停学を繰り返し

学校始まって以来の問題児だった



中等部から高等部へ

進学出来たのは奇跡だった



あの一件以来

渋谷には一切近付かなくなった



高等部に上がると

私を卒業させる為

母がPTAを買って出た



PTAでしょっちゅう学校にいる為

学校に行かざるを得なかった



相変わらず学校には馴染めず

授業中は睡眠時間

放課後だけが楽しみだった



Dちゃんからも逃げるように

家からほど近い

繁華街で遊ぶようになる



友達、仲間も増えた



そんな時いつも顔を合わせていた

一個上の先輩と付き合うようになる



レイプ事件以来

心を閉ざしていた私にとって

初めて好きになった相手だった



モテる彼

どんどんのめり込むにつれて

彼の浮気が増えていった



徐々に不満は募っていく




彼に裏切られるたび

純粋な心は傷付き疲弊していった




根付いてた理不尽な思い

私の中で何かが弾けた瞬間

彼に対して従順な良い子を辞めた




当時はそんなに厳しくなかった為

内緒で友達と

夜のバイトを始めたのもその頃




反発するように

1人で居るのが嫌で常に誰かといた




毎日予定を詰め込む





地元の男友達10数人の中に紛れ

夜な夜な遊ぶ日々

肝試し、花火、バイク、クラブ

広がる行動範囲が新鮮だった




恋愛感情も何もない関係




公園に行けば誰かいる

それだけでも

ようやく自分の居場所が

出来たようで嬉しかった




それからも

浅く広く色々な人脈を広げ

自分の世界を確立していく




気付くと彼への愛情が

全く無くなっていた




彼との終焉だった