その頃の私は

バリバリのキャリアウーマン。


親の跡を継ぎ

仕事に邁進していた。


何よりも仕事が優先だった。


数年前に結婚したものの

旦那の度重なる浮気が発覚

もう一緒にはいれないと

離婚を申し立てて

別居中だった



今までの恋愛でも

散々な思いを沢山してきた私‥

正直彼のことも

信用していなかった。

今思えば

信用するのが怖かった。


当たり障りのない

恋愛ゲームを楽しむかのように、

私の中で彼に対しても

どこかでずっとのめり込まないように

壁を作っていた。


その方が恋愛上手くいく。

そう信じて‥


無意識に自分を作っていた。


自分の弱さを隠すように


綺麗なところだけ見せようと

取り繕っていた。


彼はわかりやすいように

私にのめり込んでいった。

そんな彼を見ることで

どこかで安心してる自分がいた


愛されてることでの安心


お互いの仕事以外は常に一緒

離れてるときでも

常にLINEのやり取り

少しでも私からの返信がないと、

異常なまでに心配し、

妬きもちも凄かった。


出張先なのに会いたいと、

タクシーで50,000円かけて

会いに来たこともあった



それは溺愛‥‥‥。

という言葉じゃ足りないくらいの

愛情だった。


2人とも愛に飢えていた

幼い頃からの愛に‥


彼の真っ直ぐな

ピュア過ぎる愛情

けれど

愛情が深いゆえ

繊細で歪んだ一面もあった



本質がどこか似ている2人



凄く似てる部分もあり

正反対な性格



産まれた境遇が似て

彼も私も幼少期

淋しい思いをしていた



私は過去の傷が深過ぎて、

彼の本質の愛情を真っ直ぐ

受け止めることが出来なかった。

自分自身さえ

何もわかっていなかった



そんな私達がすれ違い始めるのも、

時間の問題だった。


お互い繊細が故に

愛情が絡み合っていく‥