レンタルショップでのセール期間中ということで色々と映画を見ました。

とりあえず今回は3つの映画の感想です。


シンボル 満足度 2/5


パジャマ姿の男が見知らぬ白い壁に囲まれた部屋で目を覚まし、壁からあられたスイッチ(シンボル)を押すと放り込まれるアイテム(?)を使い脱出しようと試みる というざっくりとしたあらすじになりますが、内容もざっくりしたものでした。

とはいっても元から脱出劇を楽しむものだと思って借りてみたという点ではある意味満足の内容でした。

でもやっぱり僕は松本さんの笑いがしっくりこなかったかな。

確かに脱出劇は面白い。が、前半の田舎町のプロレスや、最後の展開はまったくもってわからない。

何がしたいのか。よくわからないが面白いという笑いならば あぁそうですかと・・・

そもそもあれだったら膨大な費用や時間をかけた映画にしなくてもダウンタウンのテレビの『コント』として作ってもよかったかなって。



鉄コン筋クリート 満足度 4/5


街中を飛び回り悪事をはたらく少年・クロとシロ。彼らが住む街にヤクザたちが指揮って開発と称し変化しようとしていた。ヤクザたちがクロたちを始末しようと3人の殺し屋を差し向ける。

という長編アニメです。

声優を嵐の二宮さんや女優の蒼井優さんが担当すると言うことで話題になった作品ですね。それをいまさら見てみました。

松本大洋作品は独特すぎてほとんど読んだことが無いのですが、動きが入ったことにより漫画よりも見やすい作品となっています。

クロとシロの絆を描いたちょっとセンチな作品でもあるのですが、シロのあほな感じといいお兄ちゃん像のクロがいいコンビで、このふたりのやりとりを楽しみ、独特な世界観を楽しみ、3人の殺し屋とどう退治するかを楽しむと言ったところでしょうか。

道徳的なものを排除しているのですが、どこか排除しきれないところや

「何かを言わんとするもの」を描いているので不思議な作品になっており、ただぼけぇっと楽しむもよし、深く考え込むのも良しという珍しい作品かもしれません。

それにしても蒼井優さんのシロはすごかったなぁ。



南極料理人 満足度 5/5


南極の調査隊員たちの生活を、料理担当として派遣された西村淳さんの目線から描いたほのぼの極寒ものがたり。

観たいみたいと思いつつここまでなかなか借りられなかったシリーズ。

これは西村さんのエッセイが元になっていたようです。

たった8名の調査隊員が1年以上を共に過ごすということはどんなに過酷かをちょこっと可笑しく描いてある なんて書くと怒られるかもしれませんが、それがまた味なのです。

そしてこの作品の主たる料理の綺麗さ。

南極と言えども、限られた食料と言えども飽きさせない料理は作れるぞっ!という感じでおいしそうな料理が次々と出てくるのです。

そんな料理を前に特別感想も無くガンガン自由に食べる隊員たちを見る堺さんの顔に笑ってしまいました。

南極ゆえの厳しい生活をうまく描いた傑作だと思います。

ただ・・・最後間近の一場面は納得がいかない!!

皆で食卓を囲んで会話をする場面なのですが、見ていてピリピリしてしまうような感じで・・・今この場面必要ですか?ってくらい。

楽しいだけじゃないのですってことなのかもしれませんが…

それとも僕が敏感すぎただけ?

ともあれ「かもめ食堂」のようなほのぼのムービーで、ゆったり楽しく観ることが出来ました。



ふぅ…


それにしても借りようと思ったDVDがことごとく貸し出し中になっていました。

そんなに大きなお店じゃないと思うのだけど…

さすが80円セール(現在は100円セール)中ってことでしょうか。