映画 おと・な・り [ in お台場シネマメディアージュ ]
あらすじ
隣から聴こえるコーヒーミルの音、隣から聴こえるフランス語、それぞれの音が筒抜けのアパートで互いの顔も知らないまま共にすごしていく。カメラマンの聡はカナダ行きのことでシンゴとの関係に悩み、花屋の七尾はフランスへ行く前に告白をされて悩んでいた。しかしある日七尾は告白の真実を突きつけられ、大きなショックを受ける。そのとき聴こえてきたのは、お隣から聴こえてきた『音』だった…
音しか知らないふたりは出会うことが出来るのか。
はじめて好きになったのは、 あなたが生きている音でした。
チャットモンチーのライブに行く前に『おと・な・り』を見てきました。
お台場で見る予定ではなかったのですが、開演時間もちょうど良く、東京に住んでいるものなのだから一度くらいお台場で映画を見るのもお洒落じゃないか!(普段は近くの映画館…)ということでこの日に見ることに。
人はパラパラ、シートはゆったり、フロア広々で気持ちよく映画を見れましたよ♪
正直、期待しすぎている自分が怖くて、なかなか見に行けないという本音もあったのですが…
非常に良かった!!
はじめはこれでもかってくらい 『お隣』の『音・鳴り』を見せつけられる…聴かせられるのですが、それでも心地よい音で気持ちがいい。
そして壁が恐ろしいくらい薄く、音が完全に筒抜けな生活が繰り返されるのですが、それぞれが立てる音を苦に思っていない二人は、それを日常として過ごしていきます。
物語としては、いつふたりが顔を合わせるのかもどかしくなりながら見てしまいます。
そのもどかしさがちょうど良かったのもこの映画の良さだったように思います。
僕も結構お隣さんや上の階の人が立ててしまった音に対しては寛大な方で(友人はたまに驚くから)、まぁこれは多分、小さいころからちっちゃくて古いアパートに住んでいたから免疫がついたともいえるのですが、
そんな僕は逆に音を立てるのがあまり好きではない、というか、その立てた音で相手が不快に思ったらいやだなぁって思っています。
だから、この時期になるとすご~~~く風鈴をつけたくなるのですが、昼夜問わずチリンチリンと鳴り続ける風鈴をつけるのは気が引けてしまいます。
部屋の中でもいいのですが、結構風鈴って音が通るような気がして…
実はこの映画にも火ばし風鈴が音を立てるのですが、、、いい音を出しています。
やっぱりいいよなぁ…
こうして何気ない音がとても心地よく響いて楽しませてくれます。
もちろん脚本も映像もよく、映画としては大当たりな作品じゃないかなぁって思います。
耳をすませてみましょう。
そこにはあなたの好きな音があるかもしれませんよ。
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