身体に障害があることを理由に奈良県下市町立中学への入学を拒否された谷口明花さん(12)=同町=と両親が、町教委に対し入学を認めるよう求めた訴訟で、同町は2日までに、入学許可を命じた奈良地裁の決定を不服として、大阪高裁に即時抗告した。抗告は1日付。
決定などによると、明花さんは今年3月に同町立小学校を卒業したが、両足と右腕が不自由なため、同町は施設未整備などを理由に町立中学への入学を拒否。特別支援学校への入学を要請していた。奈良地裁は6月26日、同日付での中学入学を許可する仮決定を出し、明花さんは今月3日から通学する
決定などによると、明花さんは今年3月に同町立小学校を卒業したが、両足と右腕が不自由なため、同町は施設未整備などを理由に町立中学への入学を拒否。特別支援学校への入学を要請していた。奈良地裁は6月26日、同日付での中学入学を許可する仮決定を出し、明花さんは今月3日から通学する
数日前ですが、ちょっと考えさせられるニュースがありました。
障害を持った人が普通学級へ通うということなのですが、このケースは非常に難しい話だと思います。
バリアフリーに対応できていない中学校に、両足と右腕が不自由な少女が通うという。
この中学では一年生は4階に教室があるのだとか。
でもここにはエレベーター等の設備は整っていないと。
では先生や友人が彼女をおぶって移動させてあげることでしょう。
でもそれってとても大変なことだと思うんです。
手伝う側も、手伝われる側も。
特に手伝ってもらうほうは、精神的にも不安になってくるんじゃないかなぁ…なんて、以前2ヶ月近く似たような経験をした僕は思うのです。
友達や先生の優しさを感じるから特に……ね。
なんとなく、といっては現在特別支援学校へ通っている人たちには申し訳ないのですが、出来るだけ普通であることを意識したいという気持ちはわからなくもありません。
だってみんなと同じことも出来るんだよ?って気持ち。
でもそれは、ほんと普通のこと、当たり前のことで、むしろ皆同じことが出来ないことが様々な形で苦になることが多い。
それを少しでも緩和するために特別支援学校があるんじゃないかなぁって思うんですけどね。
まぁ、今回の場合、小学校ではほぼ問題なく普通学校で過ごし、理解のある友人も出来、友達は学区内の中学へ上がるとなれば、そのまま普通学校へ行きたくなるのも十分わかってしまうので難しいですよね。
普通=健常者という気持ち、設備投資、特別支援学校のイメージ、それらを考慮していくと、どれが正しいのかわからなくなってしまいますが…
僕は学校が受け入れてくれないのであれば、特別支援学校へ通うのも十分可能性としてはありだと思うのですが…
建築家が、社会が、もっとずっと前からバリアフリーを当たり前だと考えていればなんの問題もないことなのでしょう。
今はバリアフリーが当たり前だという意識の中、学生が考える建築はやっぱりバリアフリーを二の次に考えている。
学生のうちは自由に楽しく考えればいいじゃんという自分と、今の時点で煩わしさ(制約)を蔑ろにしていていいのかという自分がいます。
実は社会として、バリアフリーはまったく遂げられていないのかも知れません。
まだまだですね。
ふぅ…
今日の雨降る街
・・・雨冷える・・・