
好きだ云々と言葉を交わすのはなんとも難しいものです。
それが文字という記号を用いて、手紙という媒体をもとに相手に気持ちを伝えるとなると、なお難しい。
ラブレターなんて書いたことがないものにとって、最初の書き出しはどうしたらいいのだろうか。
名前も知らない人にはなんて書き出すのだろうか。
短い文章ですべてを伝えるにはどうすればいいのだろうか。
いい印象を与える手紙とはなんだろうか。
なんとなく日記っぽくなってしまうのは何でだろうか。
もらって喜んでもらえるだろうか。
悲しまれるだろうか。
怒ってビリビリに引き裂かれやしないだろうか。
何事もなかったかのように読まずに捨てられてしまうのだろうか。
そんな不安ばかりがのしかかる現状に向き合いつつ、言葉をのせて、ふと読み返したときのあの恥ずかしさはなんなのだろうか。
気がつけば漫画のように何枚も書き損じの手紙が床を覆っているのをみてどこか誇らしげになるのはどうしてだろうか。
なんとなぁく書いた手紙を寝かせてしまうのは、カレーのようにコクや深みが増すと思い込んでいるからだろうか。
いや、単に渡せずに終わっているだけではなかろうか。
名前も知らぬあなた様へ
つらつら、云々。
手紙を読んで、笑ってもらえているのでしょうか。
いつも見ていた あの笑顔のように。
結果はあなたと、 未来の僕だけが知っている。
なんてね。
ふぅ…
うぉっ、なんか恥ずかしい!
と、まぁなんとな~くこの季節の【出会い】 【運命】っていう単語は恋と結べてしまいがちですが、新たな友達、先生、上司、さらには仕事や買い物などなど、様々なところに【出会い】やそれに伴う【運命】!?というような感覚はたくさん落ちているのかもしれませんね。
いかんいかん、まずは視力検査にでもいってこようか。