
[ 朝起きて飲みたいもの ]
今朝は珍しくすがすがしい目覚めでした。
いつも6時30分にラピュタでパズーがトランペットで吹いていた『スラッグ渓谷の朝』がケータイから流れるようにしているのですが、基本的に気がつかない(起きない)のですが、今日はそのアラームに気がつきました。
まぁ確かに寝たのも1時前だったからというのもあるのでしょうが、あの綺麗な音とともに目覚め、気分が大変よろし。
目が覚めてもぐぅ~たらしているいつもの生活がバカみたいに思える今日は紅茶も非常においしく感じます。
僕は普段コーヒーを飲まないので、朝は紅茶です。
香りのよい茶葉をポットに入れ、熱~いお湯を入れる。
そこから茶葉から成分が摘出されるまで、まだ鳥がさえずる穏やかな町並みを見下ろしながら、これから起きる慌しい世界を想像する。
同じようなスーツを着た群衆、走り回る車、しかめっ面しながら話をする男性、カタカタと打ち鳴らすキーボードの音はどこか祭りの太鼓のようであり、その音から逃れるように小鳥たちは話すのをやめる。
ふぅとため息をついて紅茶をカップに淹れる。
白い湯気がカップから踊るように立ちのぼり、外の冷たい空気に交じり合う。
ダージリンの心地よい香りがからだを包み、ホッとココロを和ませる。
オレンジの水面が寝癖のついた僕を写す。
テレビでは世話しないニュースが絶えず流れるのを、まだ熱いカップを持ち上げそっと口に近づける。
猫舌の僕は少しなめてはあきらめ、香りのみを楽しむが、この瞬間がなんとも…
申し訳ない。
そんな優雅でオシャレな生活はほとんどなく、
白状すれば茶葉から淹れるのではなくお手軽ティーパックであり、
香りを楽しむとか何とか言いながら、ただ熱い紅茶を冷ましているだけの時間であり、
なんなら忙しいときは冷たい水をゴクリゴクリとのどを鳴らしながら飲んで出かける始末。
でもさ、ティーパックだろうが落ち着いて紅茶が飲めたときはココロ落ち着くことに変わりは無いかな。
気分よく目覚めたことだし、今までの遅れを取り戻す勢いで今日も頑張ろう。
ふぅ…
ティーポット買ってオシャレなティータイムを楽しもうと考えたときもありましたが、色々揃えるとなると面倒だなぁなんて思ったりするとなかなか購入まで踏み込めず(しかも茶葉って高いような…)、いやいやティーパックでも十分雰囲気楽しめるし、今では簡単に様々な種類の紅茶葉もティーパックになっているわけで…
はぁ…朝起きたらティーセットが机の上になんてことは…ないだろうなぁ。