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[ 好きな色は? ]

ふと、雨の日は何色なのだろうと考えてみる。
どんより雲のその下はいったいどんな色なのだろうかと。
どんより雲と同じように、白と黒で構成されているのだろうかと外へ出てみれば、
藤色の花は藤色で、赤い信号は赤く、雨で濡れたコンクリートの上に落ちていた大きなイヨカンは見事に黄色い。
光がある限り彼らは自分の色を訴えかける。

でも、見つけたそのどの色も、どこか愁いを含んだように感じます。

藤色の花はより静かに咲き、赤い信号は警告色を強めていつも以上に赤く、黄色いイヨカンが落とす影は薄暗い。

これは雨色だ。

昔は雨を描くとき、青い絵の具を搾り出し、水で薄めて薄めて少し濁らせ、それを画用紙いっぱいに塗りたくった。
けれど、あれは僕の水のイメージに過ぎなかった。
雨色は青系統ではない。
時には青く、時には赤い。ある時は緑色かもしれない。
ひとえに何色だと言えない。それが雨色なんじゃないかな。

そっと雨が落ちたその色は雨の愁いを吸収してひとつの色を作る。
そして雨が落ちた瞬間から見える景色が急に物寂しくなる。

僕はそんな雨の色が好きです。

真っ向から太陽の光を受けた強い色もいいけれど、
雨色に染まった静かな色もいいんじゃないかな。


虹 ~彩り~。

りんごにがぶりと噛りつく
空にポ~ンと投げ上げると
うろこ雲にぽつんと乗り込んだ

カラスがそれをつつきに行けば
迷子の風船がパンと鳴り驚かす

真昼の月は微笑んで
海は大きく笑い出す

驚いたペンキ塗りがペンキをこぼし
芝生を黄色く染めた

それをみたうろこ雲は曇天に変わり
りんごと共に雨の雫をぽたりとたらす

地面はにじみ、空気は澄んだ
壁には大きな虹が描かれていた


ふぅ…
小学生だった頃、27色ボールペンにあこがれていました。
バカみたいに太くって、なのに芯は遠慮がちに細い。
だから非常に書きにくいのですが、たった一本のボールペンから何色もの色が出てくると思うと、胸踊ったものです。
結局全色使うのは最初だけ。
だんだん使う色は限られていって、いつの日か水生ペンが主流となっていました。
今は3色ボールペンを使っています。

世界は色であふれている。
でも、僕はたった3色で僕の世界を補うことが出来てしまうのかもしれない。