
[ 今、3日間好きなことをしていいって言われたら、何をする? ]
いやぁ~…見てしまった…
3日間かけて、卒研ほったらかして見てしまった…
すごいよ、かっこいいよ、かなしいよ、
義経!!!!(ノ◇≦。)
大河ドラマの義経をなぜ見ようと思ったのかは思い出せませんが、全49話、寝る間も惜しんで見てしまったよ。
もともと歴史は好きな方で、どの時代という括りもないのですが、源平合戦はなかなか面白いです。
僕は平家も源氏も、大将のイメージが悪かったのですが、大河では清盛も頼朝も確かに悪い部分もあるけれど、彼らの気持ちも汲めないわけじゃないという感じがして、悲しみや憎しみをどこにぶつければいいのだぁ!!と思いながら見てました。
そんな人たちに囲まれた義経…まさに悲劇の英雄ですねぇ。
気持ちが通じた平家との関係悪化、それでもなお清盛の夢の世界を思う義経…
信じていた源氏との関係悪化、それでもなお『情』を信じ、大切にする義経…
頼りにしていた藤原家との関係悪化、それでも恨んではいけないと促す義経…
男だよ!!
しかも彼らを取り巻く郎党たちがまたいい!!
主に仕えることのみを考え、妙な気を起こさないあたりが義経主従といったところでしょうか。
不覚にも継信をはじめとして、続々と命を落としてしまう郎党たちに涙を流してしまいました。
勧進帳のくだりなんかはもう一般的になりすぎていても言い話しだよなぁと思いながら見てしまいます。
大河の義経のいいところは、どんなに義経の敵だとしても、憎みきれないところが感じられるんですよ。
宗盛もそう、頼朝もそう、義仲にいたっては、まったく!何やってんだよ義仲!と見ていてハラハラしてしまうくらいです。
宗盛は長となる器ではなかったんでしょうね。そのために法皇にそそのかされ…
というか大体この法皇がこの時代を混沌とした世界にした張本人なんじゃないのか?
法皇のどっちつかずの態度が宗盛を惑わし、義経を惑わし、頼朝を怒らせたんだ!
まったく…このドラマを見て、唯一最後まで苛立ちを抑えられなかった人物はこの法皇のみでした。
義経と郎党たちの係わりもよかった、頼朝の苦悩もよかった、壇ノ浦での平家の生き方もよかった、けど、グッと来たのは、義仲の子ども義高と大姫、そこにからむ義経の苦悩と頼朝の非情さ。このあたりは歴史として知らない世界だっただけに妙に涙が込み上げてきました。
よ・・・頼朝よ・・・ヽ(`Д´)ノ
情を信じ、情で力を蓄えた義経、
理を唱え、武士の力を見せ付けた頼朝、
血を誇り、血で力を維持しようとした平家、
それぞれの思想が互いに対立し、目指す国が違ってしまった時代、勝ったのは頼朝だけれど、もし義経が勝っていたら、平家が滅んでいなければ、今の世は変わっていたのかと考えたけれど、きっといずれにしても人はこうしてパソコンを前に、昔を語らっているのではないかと思う。
少なくとも、刀を差す時代ではないでしょうね。
ふぅ…
これがリアルタイムでやっていた頃も見ていたのに、また見てしまいました。
そういえばあの頃は、武蔵、義経、新撰組と、なかなか興味深い時代が続いて、大河にどっぷりはまっていたっけ。
3つとも英雄たちがこぞって出てきますが、やはり義経が飛びぬけて英雄っぽいかなぁ。
800年も前の話だからこそ伝説っぽさがより引き立っているのかもしれません。天狗に武芸を習ったとか、八艘飛びだとか、超人伝説が数多くありますが、一の谷の合戦や壇ノ浦の戦いなんかは武将としての才が光る伝説もあるからこそ魅力があるのかな?
ただ、鬼一法眼や平家の怨念?、義経最後の演出はやりすぎだと思う。