
[ 打ち上げ花火と線香花火、どちらが好き? ]
夏の夜に咲く花はなんだか寂しい。
打ち上げ花火は
とても大きく花開くのに、一瞬で消えてしまう。
火薬の残り香を風に乗せて。
線香花火は
とても激しく花開くのに、静かに消えてしまう。
小さな小さな落し物をして。
どちらも消える。
真夏の夜に沈むように。
僕は、どちらも好きだ。というなんともしっくりこない答えをまた掲げてしまう。
でもどちらもきれいだし、どちらも楽しい。
打ち上げ花火は、うぉぉぉ~っとか、わぁぁぁ~とか言いながら見ているだけ。
なのに楽しいのは皆が同じものを同じ気持ちで見ているからかもしれない。
今のすごかったよねぇなんて言いながら。
線香花火は、ただじっと夏の夜風に吹かれながら、座り込むだけ。
なのに楽しいのはただひとつの小さな火薬を大切に育てるからかもしれない。
まだだぞ、まだ落ちるなよなんて言いながら。
そんな僕は今年はまだ花火を見ていないし、やってもいない。
多分、心のどこかで花火のもつ寂しさをこらえられない自分がいるのかもしれない。
勢いよく弾け、夜空に咲き乱れたあとのあのパラパラと言う音を聴くのが
遠くの方から、河川敷の草を揺らしながら香る火薬のにおいを嗅ぐのが
あぁ~終わったねぇと言う人たちの声を聞くのが
夏の夜をひとつ減らしてしまうのが
怖いのかもしれない。
それでも僕は花火を嫌いにはなれない。
夏の風物詩だから?
儚いながらも力強いから?
浴衣姿のあの子を見れるから?
違う。
純粋に、ただ純粋に……
夏の夜に咲く花はなんだか寂しい。
打ち上げ花火は
大きな音と共に消えてしまう。
観客の歓声と共に。
線香花火は
突然のように消えてしまう。
くやしいなって笑いながら言う君と共に。
どちらも消える。
その日の思い出を残して。
ふぅ…
そういえばこの前、地元のお祭りで久しぶりに金魚すくいをしました。
金魚すくいなんて小学生以来。
あれから数年、今の僕なら何十匹だろうととってみせる!!そう思ってやってみたのですが…見事に惨敗。
なんとか1匹取れたものの、思った以上に取れなかった自分に情けなさすら感じました。
女の子の前でいいところを見せようと思ったのになぁ(-。-;)
とある漫画でお祭りの出し物に型抜きがあって、面白そうだなぁって、やってみたいなぁって思っていました。
けど、どこにも型抜き屋の的屋さんはいませんでした。
今はもうやっていないのでしょうか。
成功したらお金をあげるなんて出し物は子どもにはまずいのでしょうか。
ちょってでも失敗したら的屋さんがいちゃもんをつける(らしい)という非常な世界が子どもには厳しいのでしょうか。
……楽しそうだけどなぁ。いや、まぁ不器用な人間が言う台詞ではないのですが(w_-;