
[ もう一度会いたいアノ人 ]
バカみたいに笑いあって、喋りあったアノ人。
入院したとき、なんだかものすごく話しやすかった看護婦さん。
もう会うことの出来ない恩師。
でも僕はアノ人に会いたいのだろうか
僕は…
僕はアノ人とのアノ時間をまた過ごしたい
アノ人との時間が、話が、景色がすきなんだろうな。
今日の午後2時30分。
東京の空は雨上がり特有の爽やかな空。
まだ雨をたっぷり含んだかのようなあつい雲がぽつん ぽつんと置かれた青い空。
上から糸で垂らしたようではなく
下から棒で支えるでもない
妙な緊張感を持ちつつも上に昇るでも下へ落ちるでもないその雲は
太陽の光を十分に受けた上半分と
たくさんの水蒸気に邪魔されてまったく光が届かず暗いままである下半分との
絶妙なグラデーションを持っていました
そこに1隻の飛行船。
ラピュタのようなあの重厚な景色とも
魔女宅のようなあの静かな景色とも違う
アノ時間だからこその 飛行船と雲、そして青い空の景色
電車に乗っていなければカメラで撮ったであろうアノ景色は、次の駅で途中下車したときにはすでにもう無く、もしかしたら2度と出会えない景色だったかもしれない。
そう思うと残念で仕方が無いが、それもまた人生。
逢いたいと思って逢えるものでもなく
逢おうと思って逢えるほど単純なことじゃない。
だからもどかしい
だからいい
ふぅ…
それにしてもあの空はきれいだったなぁ…
それにしても締め切りに追われるかのように連投してしまったが、それもまたそれで…ねぇ。