ブログネタ:どこまで一人で入れる? 参加中

[ どこまで一人では入れる? ]


僕は自分のペースというものを大事にするらしい。
買い物するときは、例え欲しいものがあっても2,3度その店を訪れてから買うし、結局買わないこともある。
美術館ではひとり置き去りにされ、同じところにずっと立ち止まっていたり、またその場所に戻ってしまったりする。
映画は泣きそうなものはひとりで見たい。
そうなるとひとりで動くことが楽な場合が多いのです。
だからファミレスだって一人で入れるし、映画もひとりで見れるし、美術館めぐりも一人でできる。
1年ほど前に一人カラオケもやってみたらなかなか楽しんできました。
だって皆と歌うと、いわゆるアルバム曲ってなかなか歌えないんだもの。
いい曲だって自信はあるものの、反応がイマイチだと…ね?

そんな僕がさすがにまだ手をつけていないのが
ひとり焼肉、一人旅、一人コンサート。
焼肉はどうでもいいとしても、一人旅はしたくても資金がない。
一人コンサートは完全に勇気がない。周りにゆず好きとか、aikoやチャットモンチー好きがいないというのが大きな原因ではあるものの、なかには一人でも行ける人がいるみたいですね。。。うらやましい。。。
いつか行ってみたいのですが。

それから、案外一人で行くのが怖かったのが…「三越」
これは学生、男という今だからこそかもしれないけれど、この場所は奥様方の聖地、戦場の場と思っていたので、入る勇気がありませんでした。
まぁ…入る理由もそんなに無いんですが。
しかし、本日この三越に行ってきました。理由は 『NHKハート展』 が開催されているからです。
この情報はゆずの北川悠仁が作品を出しているということから知った展示会なのですが、ホームページを見て引き込まれ、思い立つように出かけていきました。奥様方の三越へいざ出陣!と。
地下鉄からそのまま入ってしまったため案外すんなり入れたものの、やはりその中は三越。なんか雰囲気が上等です。どこかそわそわしながら展示会場まで上がっていきました。

このハート展 というものは障害を持つ人たちが書いた詩をもとに、各分野で活躍している方々が『詩』と『ハート』をテーマに作品をつくるというもので、もう13回も行われている展示会だそうです。
今回は50組の作品が展示されていますが、どの作品も非常に良かったです。
まず、詩がいい。障害者だからどうこうという感じではなく、純粋にグッとくるものがありました。
今僕が詩を書いてもこんなにいい作品はつくれないんだろうなぁ。おば様が、やっぱ知的障害者は心がきれいで若いんだろうなぁと言っていましたが、それだけでは書けない力といいますか…きれいなだけでは作れない力を感じました。まさに才能ですね。

僕が今回ずっと立ち止まってしまった詩があります。
ホームページ にものっています。覗いてみてください。

 どこにいるの? 

  わたしは何も聴こえない  まるで水の中にいるみたい
  目が見えない人は  闇の中にいるみたい
  体が不自由な人は  石の中にいるみたい

  健全な人は  どんなところにいるのだろう

この詩にグッと引き込まれました。
確かに…なんだろ、どう言葉で言っていいのかわからないけれど…この場を離れるまでに時間がかかりました。

他にもいい作品はたくさんありました。詩を読み歩いていくとだんだん涙が出そうになり、いかん、三越の7階でないてる場合じゃないと思っていると、おば様がひとり泣いていました。もらい泣きしそうでした。

面白い作品としては静岡に移住した人がだらだらいう方言に親しみを持ってくれた詩がありました。
やはりイマイチ使い方とかニュアンスが違うものの、そこがまたいいといいますか(また言ってるよ^^;昨日も似たこと書いたな)、その人にはラーというのがなんだか陽気な感じに思えたようです。そうだら?僕もそう思う。

またそれぞれの詩にあわせて書かれた絵がホントすばらしいです。
詩とのつながりが絶妙なバランスで、決して絵が独立していないし、詩を載せることで100点になる作品だといえるものばかり。
僕は絵のよさって言うのがよくわからないので、工夫された作品に弱い。ただ絵を描いたものより、遊び心のあるものといいますか……言葉で表現しきれないのでなんともいえませんが、実物を見たからというのもあるけれど、2007年や2006年のものをホームページ上で見るよりも今年の作品の方が面白みがあった気がします。単純に僕好みな作風が多かっただけかもしれませんが。
ちなみに、展示会へ行った後にホームページで作品を見たところ、やっぱり実物の方が強かったかな?
そういうものなのでしょうね(^▽^;)
でもなんであんな作品思いつくのだろう…すごいな…

思わず作品集を買おうかと思いましたが…そこは淋しい学生の財布。作品の前で立ち止まることでいい物を体の中に残してきました。
僕は思いましたね。大きくなったらいいものにすんなりとお金を出せる大人になりたいと。


さてさて、そんな感じで幕を閉じた三越出陣。
僕にはもうひとつやらなければならないことが。それはトイレ視察。
こういった公共施設ではトイレに行きたくないときでもトイレへ行くのが習慣になっています。
設計の際にトイレのつくり方が案外難しいからというのもありますが、今のトイレ事情が見ることが出来て面白いんですよ?
ふふふ、三越さん。そちらは一流デパートとの評判ですが、トイレの紙は固めの再生紙ですか。エコですね。
おやおや?個室はなかなか広いじゃないですか…荷物置き場もしっかりあるし…手を洗った後も風で乾かすものもあれば紙でふき取るものもある…なかなか配慮してあるじゃないですか。
まぁ、なかなかいい気持ちのトイレでしたよ( ´艸`)


ハート展はこの後、1年を通して各地に回って行くようです。有名画家の展示会もいいですが、こういった作品展の方が多くのものを見れるし、それだけ多くのものを感じることができると思います。機会があったら行ってみて損はない展示会だと思いますよ。

ふぅ…
この記事のタイトルの件ですが、よい子はまねしないでください。抜けなくなります。
ましてや大人の方は子どものココロを取り戻そうと興味本位でやってしまいがちですが、マヌケな画だけが残ってしまいます。ご注意を( ̄▽+ ̄*)