今回の僕のツボに入った作品。
小さくたってやれるんだ!
努力を惜しまない姿勢が大事なんだ!
こんなことを教えてもらった気がするのがこの作品。
『ホイッスル!』
- ホイッスル! (Number.1) (ジャンプ・コミックス)/樋口 大輔
- ¥410
- Amazon.co.jp
この作品に出会ったのは中学の終わりか…高校入りたてのころ。
もう物語りも終盤で、関西選抜と戦っていたころじゃないかな?
今まで僕の中でサッカー漫画は 『 キャプテン翼 』 でした。
魅せるサッカー、派手なサッカー。
それがサッカーでした。 まぁ僕はサッカー挫折組みですが…
そんなとき、派手な動きもどこか落ち着いた感じ。
すごいことしているのに、やっぱりさりげない描写。
こんなサッカーを知ってしまいました。
それから数年後。大学1年の春。
高校の友達がこのホイッスル!を我が家に持ってきてくれるというのです。
「なんで?」と聞くと、
「ここ我が家みたいなもんだもん。」だって。
なんだか腑に落ちないけれど、ホイッスルが全巻読める!と思った僕は何もいわずに、いや、むしろありがとうの気持ちで待ちました。
翌日運ばれてくる漫画。この日は10巻分!
「これで勘弁して!」
「いやいや、十分だよ!」
なんてやりとりのあと、いつものようにゲーム開始。
正直ゲームより漫画!って思っていたけど、まぁよし。
なんたって漫画は我が家にあるのだから。
しかしまだ読みません、全24巻全てそろうまで!
そして数日後、全てがそろいました。
もう学校の課題もそっちのけで休日返上で読みましたねぇ。
物語は(やっと物語の説明かい…)中2で身長が146cmというなんともminimumな体格かつ、リフティング以外はへたっぴな少年があることをきっかけに名門校からただの公立へ移り、サッカーを続けていく。いろいろな確執を取り除きながら持ち前の根性と努力で上達していくという話です。
上達っぷりが並じゃないので、やっぱ漫画だよなぁ!って思うこともあるけれど…それでも彼の努力する姿勢は学ぶべきところがありましたねぇ。
もしこの作品に小4で出会っていたら…僕のサッカー人生はまだまだ続いていたかもしれません。
この作品のいいところは、設定が中学校であること。
中学生で何でもできる人ってそういないですよね?
この中にも桁外れな人が多いですがそれでも基本、一人一芸なんです。
体力はないがパスセンスは完璧。
ドリブルは巧いがパスセンスはゼロ。
ボールさばきはまだまだだけど、恵まれた体格がある、足が速い。
桁外れな人たちも上手いんだけどプレーにムラッけがある。
その辺が妙に親近感が沸くサッカー漫画なんですね。
一人一芸を生かすことって、大人になっても大切なことなんだろうと思います。
誰にも負けないなにかを持つことは強みだし、自信を持って言えることも強みじゃないかと。
僕もなにか一芸を身に着けたいな(それが何か発見したいな)と思っているのですが…
ここで僕の好きなシーンBEST…いくつかを紹介。
・風祭が飛葉中との試合で決めた0度からのシュート
このシーンのすごいところはこのシュートに行くまでの過程なんです。
疲れ切っているところでのロングラン
ラインぎりぎりでのトラップ
転びながらの反転そしてシュート!
このシーンはホイッスルの、風祭の最高のプレーじゃないかと思います。
・風祭が関西選抜との試合でシゲのまねをして3人のディフェンダーを切り抜けるプレイ
へたっぴなりの精一杯なプレーです。自分の目標とする人がやったプレーを真似たプレーです。しかし思うようにいかない、理想とは違う動き、それでも負けないという気持ちだけで切り抜ける風祭の気迫のプレイですね。
・ある決意をした天城が風祭と勝負をしたときの天城のシュート
ディフェンスを切り崩さなければ突破できない場面で、天城は右足一本振り抜いただけでのゴール!
おれはこの脚では誰にも負けない!というメッセージをこめた会心の一振りでした。
他にもコーナーからのスルー&スルー、そこに飛び込んでのシュート
大事な場面で確実に決めるフリーキックなどぐっと来るプレーが満載です。
これを読み出すのも危険です。
まず僕は飛葉戦から始まり(9巻くらい)、そのまま24までノンストップ。
そこで終わるかと思いきや、また1から8まで読みたくなっちゃうんですよねぇ。
24巻合わせて一作品といった感じです。
もうある意味恐怖漫画です。
ふぅ…
友達が持ってきた全24巻。引越しをした現在も我が家にあります。
もともとこっちへ持ってくるときも、友達はあげてもいいや的な感覚で持ってきたらしく、引っ越すときも別にいいよ返さなくてと言ってくれたため…
結局我が家に残ってます。
( ̄▽+ ̄*)
もう返せっていってもあげないぞ~!
なんたって僕の人生の教科書のひとつなんだもの♪