天国のあなたへ。

 

昨日、手紙を書くのを忘れました。

ごめんね。

 

でも、こうしてだんだん間隔が開くようになるのかもしれません。

それは、僕が忙しかったり、日々の生活に追われているからだと安心してね。

 

昨日は一日中雨と風で満開だった桜もほとんど花が落ちて、葉桜になってしまいました。

我が家のベランダも飛んできた花びらが一杯です。

 

昨日の朝、あなたがベッド脇に置いていた黄色い箱を整理していたら、僕あてと

龍生あての手紙を何通か見つけました。

知りませんでした。

いつの間に書いたの?

日付は2022年のクリスマスイブ、

2023年の5月29日

2023年の9月24日(僕の誕生日)

そして2023年の10月1日になっていました。

 

あなた自身がやがて迎える最期に対する覚悟、そして僕と龍生への感謝。

この先をしっかり生きてほしいという願いが書いてありました。

 

ずるいよ。こんなサプライズ。

返事が書けないじゃない。

朝から涙が止まらなくなりました。

 

ありがとう、こんなにも二人のこと想っていてくれたこと、改めて自覚しました。

そして、あなたの願いに応えること約束します。

 

逢いたい。あなたに触れたい。

また、どこかへ旅もしたい。

手を取って散歩するだけでもいい。

逢いたい。

 

和明

 

追伸

 

午前中に診療所とサテライトに行ってきました。

返却しなければならないものもあったし、直接スタッフの皆さんにお礼も言いたかったしね。

 

先生も時間を取ってくれてお話ができました。

3階のサテライトにはいつも来てくれていた看護師さんが二人ともいらっしゃったので、ちゃんとお礼を言えました。

 

みんな、あなたを偲んでくれていましたよ。

本当に助けてもらいましたね。