夕食後のひととき、突然の地震警報で

とっさに私がとった行動は「食器棚を押さえる」でした(^_^;)

福岡は震度3~4程度で済みましたが、マンションの上層階は揺れる揺れる。

大きな地震が夜中に頻発し、福岡西方沖地震の時の経験から飛び起きる。

睡眠不足の数日が続きました。

天災は、忘れた頃にやってきますね。


福岡西方沖地震の時は書斎の本棚から本が飛び出して床に山をつくり、ドアが開かずにドライバーでドアを外して中に入ったこと

キッチンの床中に割れた器やスパイスが色とりどりに散らばって呆然としたことを久しぶりに思い出しました。

壊れたものたちを見て、持たない暮らしを決意した方も多いそうですが

私は逆で、残ったもの達が更にいとおしくなり

何事もない日々のありがたさが身に沁みました。

家中の設備を補強してまわり(DIYに目覚めたのも、元はこれからかもしれません)

本棚を天井まである引き戸の突っ張り式に変えたおかげで今回は被害無し。

しかし我が家は埋立地でハザードマップが真っ赤の地域に建っていますから

地震が来ると心穏やかではいられません。




ここのところ、慌ただしかったのでつい手抜きしてペットボトルのお茶ばかり飲んでいたなあと

久しぶりに、丁寧にお茶を淹れて心を静めました。

祖父母と暮らしていた頃は、面倒がらずに一日に何度でもお茶を淹れ

毎回、いかに美味しく淹れるかに心を配っていたこと

「ああ、美味しくはいったね」

その声のための気持ちを、すっかり忘れていたことに気づきました。

ほんの少しの手間なのに、手を抜いていてはだめですね。


この白磁の湯呑は、有田の人間国宝、奥川忠右衛門さんの作。

祖母と揃いでもとめて何度か割っては一緒に買い直し

永く愛用してきた湯呑です。

祖母亡き後、片割れも我が家に連れてきましたが

今回の地震でも無事、久しぶりに取り出してきました。


祖父母が日々を大切にしていたのは、戦火を生き抜いた経験にもよるのでしょうか

今回の地震で、初めてそれに思い当りました。

平和な時間を疎かにしないように

その気持ちと反省をこめて、これから毎日丁寧にお茶を淹れるといたしましょう


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