昨日一人の少年が
世界の切符を捨てた。
永遠行きの切符。
僕らは毎日が当り前だと勘違いしている。
起こることすべてが当たり前だと勘違いしている。
それは間違いだ。
永遠行きの切符は
簡単に無くなってしまう。
人生と云う列車の中で
出会う人は皆乗客だ。
途中下車する人もいれば
共に歩む人もいる。
席は違えど、同じ列車の中で
呼吸している。
それが、当り前じゃないことを
改めて私は実感した。
辛いこと苦しいこと逃げ出したいこと
世の中にはごまんとあって
私はそれに直面するたび
文字にしたり友だちに話したり
そうやって回避し続けている。
それは聞いてくれる友達がいるから
それは安心し信頼できる友だちがいるからだって。
そう思ったらありがとって伝えたくなった。
どうしても言葉にしなくちゃいけない気がして。
少年は列車を降りて
何処へ行くのだろうか。
もしかしたら銀河をかける星になるのかもしれない。
けれど、本当のことなんて誰もわからない。
彼の列車に乗っていた人たちは
心を痛めている。
それがわかるから、何も出来ない自分が
歯がゆく思えた。
まだ、永遠行きの切符を
手放さないように。
私は見えないそれを強く握りしめた。