19日は待ちに待っていたエリザベート!
マテトートドキドキ

17:30から帝国劇場にて。
このために上京してきた高校時代の親友、マイと。

宝塚版は一路トート、姿月トートをDVDで観たけれど、東宝版は初めて。
さて、どんなでしょうか…。

感想は、予想してたより全然良かった。(毒)

ルドルフの自殺の原因だとかハンガリーとの関係だとか、そういうのがウィーン版だと周知の事実だからか漠然としか説明されていないのが、歴史的背景に疎い日本人でも理解できるようにきちんと補填されている。
小池先生の演出素晴らしいな。

あと死神ダンサーズのカッコよさ!
ウィーン版より舞台は狭いけど、ダンサーズの躍動的なダンスシーンが多くて舞台をすごく華やかにみせている。
ウィーン版は演技と歌がメインで、ダンスはちょこちょこっとっていう感じだったけど、日本版はダンスの比重が大きくて、役者陣の歌の技量の足りなさを見事にカバー(毒毒)。

出演者については、ちょっと心配だったマテトート、とてもよかった。
トートってセリフが少ないから、日本語のアクセントが少々違っても問題なし。
(黄泉の帝王だから日本人ってわけじゃないしね…^^;)

歌も、よくあれだけ覚えたな~。口語の日本度とも違うだろうから難しかっただろうに…。
マテのセクシーボイスはね、「エ~リザベート…」って囁くような歌のときが一番魅力的!

マイ、「あんな死神だったら全然ついてくよね。」って(笑)だーよーねー!

それ以外の出演者たち。

まずエリザベート役の春野さん。
うーん…。やっぱり元男役だけあって、低音はいいんだけど、高音になると一気に声量がおちて、歌詞がいまいち聴き取れない…。
マヤさんと比べちゃいけないのは分かってるけど、歌、演技共に物足りなかったな。

一番好きな「私が踊るとき」のシーンは、ウィーン版だとマヤさんエリザとマテトートの火花飛び散るような対決がゾクゾクするんだけど、日本版はあっさり。
しかも春野さんの解釈は、ハンガリーを希望通り独立させたことで、勝利の会心の笑みで歌うんだけど、マヤさんの場合は勝利を手にしてもまだ自由への渇望が満たされてないような、まだ何かと戦い続けてる荒々しさ&痛々しさがあって、生涯満たされることがなかったエリザベートを思うと、私はマヤさんの解釈派。

そしてフランツ役の岡田さん。
岡田さんは前別の舞台でもみたことあるんだけど、演技はいいんだけど歌唱力がいまいち…><
線が細いというか、妙に不安定なのよね…。

ゾフィー役、ルドルフ役は良かったな。
青年ルドルフ、若々しい品のある歌声で素敵だった。

あと高島兄のルキーニ。
演じなれてるだけあって堂々の貫録。
声も聴き取りやすかったし、出てくると舞台がすごくしまる。

総じて役者の力量がまちまちっていう感じで、これはウィーン版みたいに歌と演技だけの勝負だと厳しいかも…。
ダンスと演出が見ごたえがあったから、総じて良かった!っていう印象かな。

ちなみにミュージカル初体験のマイはとってもとっても感動していた。
「良かった~!感動した~~~!」って何回も言ってて誘った私も嬉しかった。

次は10月のウィーンオリジナルキャストのコンサート。
生マヤさんボイス、超楽しみ!