今日は会社帰り、友達ののんちちと映画「源氏物語 千年の謎」を観にいった。

タダ券をもらったので。


18時から、品川プリンスシネマにて。


最近番宣でよく出てる生田斗真くん。「美しいなぁ~」と思ってた。

なんていうか、ストイックな色気があるよね。

(あぐりで淳之介を演じてたときから、知的な上品さがあるなと思ってた。ほんとに。)


映画の一部がテレビで流れるたびに、その美しさに釘付け。


ティアドロップス☆☆


チケットが当たって、どんな感じだろうかとヤフーのレビューとか色々読む限り、なんだかいまいちっぽい評価が多くて(話が冗長で退屈とか、斗真くんが光源氏にしては爽やか好青年すぎるとか…)、ストーリーにはあんまり期待してなかったんだけど、私、とっても面白かったです、ハイパー


全然退屈しなかったし、むしろ惹き込まれた…。


源氏物語自体は古文の授業でやったんだったかなんだったか、とりあえず一通り読んだ記憶はあるんだけど、当時は正直なんでこれが名作なのかさっぱり分からなかった。


ただの好色男の一代記やんけって。


しかも源氏物語の作者の紫式部が仕えてた彰子は、清少納言が仕えてた定子から帝を奪った人っていうイメージがあって、どうも印象がよくなかった。

だって、枕草子に書かれてる定子と帝、本当にラブラブでほのぼのするエピソードばかりなのに、その帝が紫式部の策略にのって彰子のもとに行かざるを得なかったなんて~あせる式部めー!っていう思いがあったわけ。(←誰?)


って話がずれたけども、今回映画で観て、ようやく源氏物語の魅力が分かった気がする。


まず斗真くん演じる光源氏、評価では「妖しさが足りない」とか一部書かれてたけど、この光源氏だからこそ女性が次々堕ちるのも仕方ないって私は思った。


ちょっと寂しそうで、心優しく人当たりもいいのに、攻めるときはやたら情熱的で一途で…。

清潔感に溢れてるのにほのかに漂う色気もあり…。


堕ちる!!!堕ちるよ!!!!!!!ブッ鼻血(自分落ち着け)


あんな風にちょっと寂しげな顔で迫られたら逃げられません!!むしろウェルカム!!!(←およびでない)


いや~~~生田斗真くんいいよ!!!


単純に見た目の美しさとか妖しさだけなら、女性達もあそこまで深く源氏に捕らわれたりしないだろう。

源氏は多分、単純に恋だけじゃない、もっと深い感情を抱かせる男なのだ。


母性本能だったり、一途に求められる歓びだったり…。

だからみんな忘れられなくなっちゃう。


光源氏の方は、女性には限りなく優しくて、あちこちで愛を振りまいてるけど、本人は一人の女性に対峙してるときは多分その女性だけに愛情を向けてるので、浮気してるっていう自覚だったり他の女性への罪悪感だったりも無いのだろう。

そして多くの女性に愛されていながら、愛を求めてるのは一方的に自分だと思い込んでる。

劇中にもあったけど、本当に愛されたくてたまらない、自分の求める心だけしか見えない子供みたい…。


この小悪魔がっっっっキャハハ(喜びすぎ)


ステレオタイプの光源氏じゃないのかもだけど、この光源氏なら私はあの物語が納得できる。

さすが斗真くん、やっぱり演技うまいわ。


他のキャラクターについて。


藤原道長役の東山くんと紫式部役の中谷美紀は超美しい&非常に役に合ってた。

この二人の絡み、妖しい妖しい…。

大人の駆け引きの恋って感じ…。

最初のシーンとか幻想的で映像も美しかったな。


真木よう子も美しかった。

控えめで憂いのあるたたずまいが、まさに悩める藤壺!

ただ時代劇にしてはちょっと早口だったかな。気になるほどじゃなかったけど…。


気になるほど違和感だったのは清明役の窪塚洋介!!

ちょっとーーーー!!!どこのチャラ男よっっ!!!

話し方がめちゃめちゃ現代っこううっ...

多分清明っぽく飄々とした感じを出そうと思ってるんだろうけど、単に「俺世の中とかどうでもいいしぃ~」みたいなけだるい人になっちゃってるよ。

いっぺん萬斎さんの「陰陽師」みて研究してきて!!


窪塚くんは自然体の演技が魅力だから、現代の等身大の役をやらせたら抜群にうまいんだろうけど、時代劇では技量不足だと思う…。(ちょっとキムタクにも通じるな)


まあでもお陰で萬斎さんの安倍清明がいかに素晴らしかったかが再確認できてよかったけどね。

(萬斎さんの清明は、飄々としていながら、世の中にどこか温かい眼差しを注いでるのを感じさせる。狂言師だけあって所作の美しさや装束の着こなしはぴか一だしね)


六条の御息所を演じた田中麗奈、生霊シーン怖かった~~~叫び

ド迫力でんがな…叫び

演技うまいし美しかったんだけど、ちょっと笑っちゃったのは清明と対峙した時の、「なんじゃ貴様ぁーっっあれむかっ」っていうドスの聞いた言い方…。なぜか突然レディースになってますけど…笑


終わった後のんちちに「あのシーンウケた」って言ったら、「さくらは絶対それ言うと思ってた」って笑われた汗

さすが付き合い長いので私のツボをよくわかっていらっしゃる…苦笑


六条の御息所の生霊をストーリーの盛り上がりに使って、過去と現在を行き来させる展開も良かったと思う。


ただ終盤、終わりそうで終わらずにシーンが続くのと、最後の光源氏の笑いのシーンはいらなかったかな…。

寂しい苦悩の表情のまま終わらせてほしかった。


全般的にはとっても面白かったけどね。映像もきれいだし、もっと評価されてもいいのに。

紫の上と出会って源氏が救われて行く続編観たいな~。


最後に、私が一番萌えたシーンは…、


源氏が簾の下から六条の御息所の手を握るシーンから、簾の中に入り込んで六条を襲う一連のシーン…きゃー

「私を救ってください」っていう源氏の必死の求愛にかなりドキドキしました…。


斗真くんウェルカムーーーー!!!!(ひっこめ)


おまけ


凛々しく美しい斗真君版光源氏ラブラブ


ティアドロップス☆☆