さあいよいよ最終日!
早起きして、パッキングして…。
ホテルの窓からの景色。(って向かいの建物しか見えないけど…)
朝はいつも起きたらすぐカーテンを開けて、お天気を見るのが日課になってた。
ホテルの朝食。
真ん中にあるチーズパンおしいかったな。
おいしかったな~。
エリーザベトとフランツヨーゼフの肖像がが飾られてる。
チェックアウト。
来たときはカンペみながらしかいえなかった[koennen Sie bitte mein Gepeck aufbewahren?](荷物を預かっていただけませんか?)も、もうカンペなしですらすらよ
「なんて長く泊まってくれたのかしら!ありがとう!」という女性従業員さんの声に見送られてホテルを出た。
目指すは王宮礼拝堂。
入場待ちの列かと思って後ろに並んだら、当日券を求める人の列だった。
席は中二階。どうやらここは観光客専用の席みたい。
一階は、見た感じだけど敬虔な信者の人が多いような感じがしたな。
始まるのを待っていると、隣の上品そうな老婦人が、「どこから来たの?」と話しかけてくれた。
「日本です」と答えると、「日本のどこ?フクシマのことをとても心配しているの」って。
「私は東京に住んでいますが、両親は福島に住んでいます」と言ったら、「おお…それはとても心配ね」と言ってくれた。
ウィーンに来て地震のこと言われたの初めて。
日本では原発や避難中の方たちのことなどまだ問題は山積みだし、節電などナーバスな状況が続いているというのに、こちらではもう全然話題にもなっていないようだったので、いささか拍子抜けしてたんだけど…。
だからちょっと嬉しかった。
でも、その後がね…
「お金を送りたいんだけど、どこに送ればいいのかしら?」って言われて…。
ええ~~~~~っっっ
わ、わからん…日本赤十字??日本赤十字ってドイツ語でなんていうんだ?
「ヤーパン…クランケン…」
うーん違うな、クランケンは患者だ。
困って考えながら黙り込んじゃったら、ご婦人がまたぺらぺらっと話しかけてきて…もうダメお手上げ…
私の困り顔に、言葉が通じてないとわかったのか、そのご婦人も黙ってしまった。
素直に、「ドイツ語しゃべれません」って一言いえばよかった…って気付いたのはあとのこと。
ああせっかく話しかけてくださったのに気まずい終わり方…
しかもそのご婦人、夫婦で来られてたんだけど、始まるころになってご夫婦で席を勝手に一列目に移動してしまった。
中二階の席、一列目はチケット販売してないみたいで、誰も座ってなくて、二列目からお客さんが座ってたのね。
それの一列目に移動しちゃったわけ。
そしたら、ちょうどその夫婦が座った後ろの席の観光客のおばさまたちが怒って(そりゃ自分達が見えなくなるから怒ったんだろうけど)、その夫婦の肩をぽんぽんとやって振り向かせて、険しい顔で自分達の席にもどりなさいよって素振りをした。
それなのにその老婦人、「いやよ」って感じでフン!と前を向いて無視。
ひ~っさっき私に見せてくれた優しさはどこへ…
そしたらおばさんたちも怒って、係員の青年を呼びつけて、「この夫婦の本当の席は二列目なのよ。席に戻らせて」って訴えた。
それなのに青年、厄介ごとはごめんだといわんばかりに迷惑そうに手を振って「ほっとけよ」って感じで離れていってしまった。
うう~~~…ウィーン少のミサに関してはいい思い出だけを持ち帰りたいんだよ~やめてくだされ…
しかも、その夫婦がとがめられないと知ったほかの観光客まで一列目に移動しちゃって…マナー悪いなぁ
私はウィーン少の歌声目当てだし、どうせミサの最中三階にいる彼らの姿は見えないわけだから、前に人が座ろうがそこまでキレはしなかったけど、気分はあんまり良くなかったな。
そもそも最初から一列目のチケットも販売してればこんなことにならなかったものを…。
なんで一列目あけてたのか不思議…。
まあそんないやなごたごたもありつつも、いよいよミサの開始!
つづく