さて、ベートーベンの散歩道をゆっくり散歩した後は…、
乗ってきたバス38Aに再び乗り、更に先を目指します。
終点はカーレンベルクといって、すぐそばに展望台があるのだ
みてくだされこの絶景を…
手前に見えるのはぶどう畑。
私の後ろで話してた2人組のおじさんたちが盛んに「WEIN、WEIN」と言ってた
ここで取れたぶどうからワインができるのだろう。
ウィーンの素敵なところは、首都とは思えないほど緑豊かなところ…。
東京は、六本木ヒルズの展望台から見ると、四方八方どこまでも続くビル群の大都会だもんな。
同じ首都なのに、偉い違いだ…。
東京とウィーンじゃ人口も面積も違うから、そりゃ一概に比べることはできないけれど、田舎出身の私は、東京にいると時々とても息苦しく感じることがある。
空気に酸素が足りないような気がして…。
そういうときは思いっきり緑のにおいを吸いたくなる。
ああ…ウィーンに住みたい…。(まだ言ってる)
お昼近くになってきたので、そろそろ街に戻ってご飯でも食べよう。
そう思ってバス停に戻ると、ちょうど38Aのバス
のりますのります待って
走って乗り込んで一安心…と思いきや、バスは更に山の中に入っていく方に進んでるような…。
ええっ
そういえば地球の歩き方に確か「38Aのバスは、カーレンベルクからさらに先のレオポルツベルクまで行く便も一部ある」と書かれてたような…。
ひ~~~っっ降ろしてくれぇ~~~~~~~~っっっっ
願いむなしく、バスは更に上へ上へ…。着いたところはレオポルツベルク…。ああやっぱり…
でもここが終点だから、また駅に戻るよね。
さ、早く出してちょうだい
なのに運転手さん、エンジンを切って、バスを降りていってしまった。
なぜじゃ~~~~
仕方なく私も降りて時刻表をみると、駅に戻るのは30分後…
周り、なーんにもないところ。
右。
とほほ…
仕方ない、景色でも見るか
わーーーーーっっっみてーーーーー
ドナウ川が目の前~~~~~
(BGM:美しく青きドナウ)
うは~きれいだな
カーレンベルクとはまた違った角度。美しい
想定外だったけど来れてよかったかも…
30分景色うっとり見つめて…さー今度こそ街に戻るぞお腹空いたー
…ってわけで。
無事に街に戻った頃には1時半くらい。お腹ぺこぺこ。
向かったのはカフェフラウエンフーバー。
ウィーンに数あるカフェだけど、ここはきたかった場所。
なんでかって、かつてここの二階にあったサロンで、モーツァルトやベートーベンが演奏したこともあるそうで
なるべくベートーベン縁の地をめぐりたかった今回の旅、このカフェにも行きたいなと思っていたのだ。
ここでまず頼んだのは…、
このワインはね、普通のワインじゃなくて、ゲシュプリツターって言って、白ワインを炭酸水で割ったもの。
ウィーンの人たちが夏に好んでよく飲むと聞いていたので、試してみたかったのよ。
ん~~~~うまいっっっっっ
爽やかで飲みやすくて…確かに暑い日に飲んだら最高においしそう
そして前菜は…、
パプリカの粉で作ったビーフシチューみたいなもの。
これも日本で色々調べてたときから絶対食べたい!!って思ってたもの。
一口食べると…
おいし~~~~~~~~いっっっっっっ
うわーーーこれすっごく好きな味
旅行通して一番感激したおいしさかも
見た目はビーフシチューみたいなんだけど、小麦粉を使ってなくて、パプリカの粉を使ってるから、ビーフシチューよりさらっと軽くて、ピリッと辛い。
これはうまいっっ!!初日に先輩に「グラーシュ日本でも作ってみたい」って言ったらスーパーで必要なスパイスとかを教えてくださって買ったんだけど、大正解
日本でも作るどーーーーー
このカフェ、美人のお姉さんが給仕についてくださってたんだけど、あっという間に間食したお皿を下げにきてくれたときに、ドイツ語で「おいしい?」って笑いながらきいてくれた。
なので、[Ja!!schmeckt gut!!!](はい。とってもおいしい!!)ってお返事
そしてメインは…、
シュニッツェルもう1回食べたいなって思ってたんだけど、どうせならパワーアップバージョン(?)で。
こちらは豚肉だけじゃなくて、更にベーコンとチーズを入れて揚げてあるもの。
そして付け合せはやっぱりこれでもか!!!っていうジャガイモさんたちですよ
頭の中でカーンッ!とゴング
食べてやるぅぅぅぅぅ
しかし…5分の4位で敗北…(でも頑張ったほうでしょ?見てくださいよこの量を…)
下げにきてくれたお姉さん、ちょっと残ってるのをみて、「もういいの?」みたいなことを…。(聞き取れなかったけど多分そんな感じ…)
[Ja,ich bin satt](もう満腹です)と言って、おなかをさする真似をしたらお姉さん声に出して笑ってくれて、「OK!」と言って下げてくれた。
このお姉さん、テーブルに来るたびに話しかけてくれたり、帰るときも笑顔で優しく声かけてくれて、最後まで何かと構ってくれて嬉しかった
料理もお酒もおいしかったし、店内は広々としてみんなのんびりゆっくりくつろいでるし、おススメ
さ~満腹(すぎ…)になったところで、次は美術史美術館に行きましょう
つづく
おまけ
明日は姉を招いてうちでウィーン料理会をやる。
シュニッツェルとグラーシュを作るつもり。
うまく出来るかな~~