6日の朝は、6時半位に起きた。
用意をしていると、ドアのところに封筒が挟まってるのに気付く。
「なんだろう?」と思って開けると、中には先輩からのFAX
「困ったことがあったらなんでも連絡くださいね」との優しいお言葉と共に電話番号、そしてカールスプラッツ駅でポップフェスティバルをやってることなどの情報を書いてくださっていた。
ありがとうございます!優しさに包まれて…今日から一人で頑張れそうです
朝食を取る為にエレベータにのって…鏡に映った自分の目の下のクマにびっくり
ウィーンに来てから気持ちが高ぶっちゃって眠りが浅いからなー
さて今日は!!
ベートーベンファンとして、ウィーンでは絶対欠かせない場所
ハイリゲンシュタットに行こう
ハイリゲンシュタットへは、カールスプラッツから地下鉄U4に乗って終点まで。
手前でどんどん人が降りていき…着くころには車両で一人きり。
ウィーンの電車、カラフルで可愛い
駅からは38Aのバスに乗って4つ目の停留所で降りて地図を片手にうろうろ。
あっホイリゲのドアの上に松の木発見
「新酒あります」のしるしだとか
次ぎはホイリゲにも行きたいなぁ
ハイリゲンシュタット遺書の家の入り口発見
この入り口から入った奥にハイリゲンシュタットの家があります。
柔らかな陽光が降り注ぐ、素敵な中庭…
入場料は2ユーロ。
写真撮影してもいいのかな?
受付のおじさんに聞いてみよう!
私[Kann man hier photogurafieren?]
おじさん[Ya,aber なんちゃらかんちゃら オーネ なんちゃらかんちゃら]
「ohne(オーネ)=なしで」
おっけー!フラッシュなしでってことね(ニュアンス)
うわ~…。
言葉にならない…。
一部抜粋↓
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出来事に絶望し、もう一歩で自ら命を絶つところだった。
芸術、これのみが私を思いとどまらせたのだ。
ああ、課された使命、その全てを終えてからでなければ私は死ねそうにない。
(中略)
子供達には徳を薦めなさい。
これこそが幸福をもたらすのだ。金ではない。
自分の経験を振り返っても、私を苦悩から救い上げてくれたのはこれだった。
私を自殺の危機から守ってくれたこの徳と、芸術には感謝している。
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ライフマスク
デスマスク
医者に耳にいいからと田舎での療養を勧められて、ハイリゲンシュタットに越してきたベートーベン。
物言わぬ木々たちは、ベートーベンの心をきっと慰めたことだろう。
ぎしぎしときしむ床の上でしばしベートーベンの心情に思いを馳せて…、
お土産に遺書のコピーを買い、ノートに記帳して家を出た。(日本人の書き込み多かったな~)
次はベートーベンの小道と呼ばれる散歩道を歩こう。
ハイリゲンシュタット、今では閑静な高級住宅街になってるのだけど、自然も豊かでとっても素敵なところ。
頭の中で流れるBGMは勿論交響曲6番「田園」!!
この辺にベートーベンルーエといわれる場所があるはずなんだけど…どこだろう?
道を聞くにも人が全くいない…
と思いきや車の修理をしているおじいさんを発見!
私[Entshurudigung!!]
お決まりの声をかけると、修理の手をとめてにこにこ微笑んでくださった
ベートーベンルーエにはどういったらいいですか?と、たどたどしいドイツ語で聞くと、おじいさん英語で身振り手振りを交えて説明してくださった
ドイツ語以上に聴き取れない英語だけど(汗)、おじいさんの絶妙な手振り(こういってこう!みたいな手のうねり具合)で分かった!
ダンケシェーン
ウィーンの人たちみんな親切でありがたいな
おじいさんの手振りどおりに進むと、発見。
ちょっとだけベンチに座って休憩…。
ああ…ずーっとここにいたいな…。
鳥のさえずり、小川のせせらぎ。
みどりの良い匂いに、ベートーベンも愛した静寂…。
ずっとここで暮らしたい。
穏やかな気持ちで、自然と音楽を愛して。
こらこら自分まだまだ一日は長いというのに、感傷的になってどうするの
さあ立ち上がって、次の目的に向かいましょ
つづく