中央墓地へは、シュテファンスプラッツ駅(ここいつも人がたくさんいて苦手…)から地下鉄U3に乗って、Simmering駅まで。
駅からは路面電車71番に乗り換え。
しかしSimmering駅で降りても71番の電車乗り場がわからない
70番とか72番とかはあるのに、なぜか71番の表示が…。
しばらく地球の歩き方片手にうろうろ探したけれど見つからない。
よーし、ここは勇気出してまた人に聞くべし!!
電車乗り場に座っていた親切そうな老婦人に笑顔で近づいて[Entschludigung!](すいません)と声をかけると、ニコリと微笑んでくださった。よかった…。
[Ich moechte zentoralfriedhof gehen.Wo ist 71?]
(私は中央墓地に行きたいです。71はどこですか?)
通じるか不安だったので、「歩き方」の中央墓地のページを見せながら…。
老婦人、「路面電車で行きたいの?」というようなことを聞いてきてくれたので(ほとんど聞き取れなかったんだけど、シュとラーセンバーン=路面電車だけ聞き取れた…)、「ja!」と頷いたら、駅の向こう側を指して、「あっちよ」的なことを言ってくれた。
(これまた全然聞き取れなかったんだけど、「da=向こう」だけ聞き取れた…。)
おお、駅の正面ではなく横だったのか、通りで見つからなかったはずだ。
「ダンケ!」と答えてそっちに向かおうとすると、呼び止められて、また何事か付け加えてくれた。
これまた聞き取れなかったんだけど、多分「乗って○個めの駅よ」的なことを言ってくれたんだと思ふ…。
それにも「ダンケシェーン!!」と答えて(ご親切ありがとうございます)、無事71番の路面電車乗り場発見
路線表示を見たら、71番だけじゃなくて6番でもいけそうだったので、最初に来た6番の電車に乗った。
中央墓地2門は4個めか5個目の駅。
降りるとこれまたこれまた広くて気持ちのよい墓地。
墓石が一個一個すごーく芸術的なの。
私の一番のお目当ては大好きなベートーベンのお墓。
でもその前に見つけたのが、
亡くなる前、「ベートーベンの隣に葬って欲しい」という位ベートーベンをリスペクトしてたシューベルト。
望みが叶えられてよかったね。
なんかすごーく懐かしい人に会ったような、不思議な感慨に包まれた。
豪華なシェーンブルン宮殿に入ったときの何倍も感動した。
もう何年もずっと大好きだった人がここに眠っているのかと思うと…。
誰もいないのをいいことに、目の前に座ってじっと見上げること何分か…。
心の中でベートーベンと(勝手に)対話…。
ここはウィーンでも絶対に来たかった場所なのだ。
緑は美しいし、小鳥はさえずっているし、きっとベートーベンも安らかな気持ちで眠っていることだろう。
供えられているお花もやっぱり一番多かったな。
さあ、念願のお参りも終わり、街へ戻りましょう。
つづく