さぁ今日も誰も興味ないマニアネタの続きで!(笑)


ウィーン少関連の日記を書いていたらシンタロウ君の声がどうしても聴きたくなり、動画検索。


あったあった…ニコ動で発見!!(ユーチューブの方が動画数は圧倒的に多いはずなんだけど、探し方が下手なのかなかなか見つけられない…)


http://www.nicovideo.jp/watch/sm10120336


今年はじめ(?)ソウル公演のリハーサルだそう。


ううう…しっびれるわ~キラキラこの声この声…じゅる・・

(興味ないかたも騙されたと思ってぜひ一度ご覧あれ…。ここまでのソリストは恐らく何年かに一度しか出ない)


リハだからもう飽きちゃってるのか、体動かしたりしながらけだるそうに歌ってるのに圧倒的なこの声量、高音アップ

すっごいわ…。


そして去年一人だけリラックスして歌ってるように見えたときも思ったけど、この子かなり肝が据わってると思う。


先生がピアノミスしたとき、ちらっと見下ろした視線が「やれやれ、先生大丈夫ですか~?」的な…(笑)


シンタロウ君も今年で15歳。この声ともそろそろお別れだろう…。あ~去年やっぱり2回行けば良かったかなハートブレイク


私にとってはなんでもない季節の移り変わりが、この子達にとってはとてつもなく大きな出来事になる。


今まで出ていた音が、徐々にでなくなっていくこと。

男なら誰もが経験する出来事だけど、少年合唱団のメンバーにとっては、輝いていた時代が一つ終焉を迎えるということを意味する。

今まで堂々とソリストをはっていた少年なら尚更。


今の時代はまだ映像や録音で声が残るが…500年の歴史があるウィーン少。今までどれほどの美声が、そのとき限りの儚いものとして生まれては消えていったのだろう。


歴代最高のソリストは果たして誰か…。全部録音が残ってたらなぁ><

(録音機能が出来て以降なら…やっぱり1990年付近に大活躍してたマックス君か?)


ついでにニコ動にヒビキ君の声もあがっていたので…。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm7442104


シンタロウ君のように一人だけ飛びぬけてる圧倒的な存在感ある声というわけではないが、澄んだ繊細な声はこれまた美しい。


シンタロウ君もヒビキ君も、立派にウィーン少の歌い方になってるなぁ音譜


備忘録代わりに、去年のウィーン少のコンサートをみにいったときの感想をミクシィの方でアップしていたので、転記。


2009年6月12日に観にいったコンサートの感想。


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今日はウィーン少年合唱団のコンサートに行ってきた。
7時から東京オペラシティ。

今年はなんとトップソリストが日本人。

ウィーン少のグローバル化は年々進んでて、世界各国から才能溢れる粒ぞろいの歌い手の少年たちが競争を突破して入団している。
3年前だったか初の日本人メンバーが来日したときも「時代は変わったなぁ」と思ったけれど、日本人がトップソリストとして来日する日が来るとは…。

さて、今年は当たりかハズレか。

開演時間になって、会場の照明が変わり、さあいよいよ出てくるか…と舞台を見ていたら少年たちの姿は見えず声だけが聴こえる。

ん?と思っていると客席の扉から登場。
いつもと違う演出。これは期待できるかしら。

しかし歩いてくる少年たちの表情の固いこと…。声の伸びもいまいち?

毎年ツアーも終盤になってくると少年たちもなれてきてリラックスしたムードが漂ってるもんだけど(だから毎年ツアーの終盤にいくことにしている)、今年のメンバーはがちがちだ。

でもまぁ一曲目はこんなものかな?

メンバーが舞台にのぼって一曲目が終わり、指揮者の先生が登場。

改めて、コンサート開始。

客席を歩きながら歌うのと舞台上で体勢を整えて歌うのはやはり違うようで、二曲目からはこれぞウィーン少!!という澄んだ歌声を聞かせてくれた。

そしてそして…。

ソプラノメンバーの中から聴こえる一人だけ飛びぬけた圧倒的な声量と高音の伸び。

声の持ち主はすぐ分かる。うわさの日本人ソリストのシンタロウ君だ。

おっつ…。これはこれは…すごいんでないかい??

ウィーン少のコンサート、ソリストは毎年いるけれども、そこまで飛びぬけて目立つソリストというのはそうそういない。

私の記憶でも印象に残っているのは2000年来日組のアレックスバルニー君(天から降り注ぐような素晴らしい声だった)位。

しかしシンタロウ君。

高音はどこまでも伸びやかに舞い上がり、低音でもボリュームを失わない、張りのある声。

日本のコンサートだから日本人ソリストにしたんじゃない。まぎれもないメンバーの中でずば抜けたトップソリストだ。

しかしこれだけ頭一つ飛び出てるとまぁ目立つこと目立つこと…。

一体何曲ソロパートあるの?ってくらいソロで聴かせる。そしてソロじゃなくてもとにかく声が飛びぬけてるので、耳をそばだてなくてもシンタロウ君の声だけ聞き分けられる位。

う~んやっぱりボーイソプラノは良い!
同じソプラノでも女性の肉感的な声とは違って、硬質でまっすぐ天に昇っていくような声。

この美しい声がたった数年少年期に許されたものだなんて…シンタロウ君のこの声も声変わりするまでのあと何年、そしてソリストとして ピークを保ってられるのはきっともっと短い期間。

終焉は死と同じで避けられない。

だからこそその儚さは余計美しく響くんだろうなぁ…悲しいことだけれど。

そしてソリストの実力は別として、コンサート全般の出来としては…。正直…地味!の一言に尽きる。
指揮者の先生のカラーなのか、とにかく大人しい印象。

去年と同じようにメンバーが楽器を演奏したり、ダンスを交えたり演出は色々あったけれども、みんな表情が固いので、ダンスも無表情で一生懸命って感じで見てるほうも思わず緊張してしまい、微笑ましいというより微苦笑…という感じでしょうか…。

選曲もメリハリにかけるというか…。
日本の曲も毎年必ず歌ってくれるけど、毎回「浜辺の歌」と「ふるさと」っていうのはもういいんじゃないだろうか。

ソロのシューベルトのアベマリアもあまりにも鉄板。
有名だしいい歌なんだけど、低音メインの曲なので、ボーイソプラノの高音の美しさを堪能したい私にとっては不満。
同じアベマリアならグノーのアベマリアの方が遥かに良い。

…ってそんなもろもろの文句も垂れつつ、それら全てを補ってあまりあるほどシンタロウ君のソリストっぷりは良かった。

ウィーン少の卒業生は全員が音楽家になるというわけではないけれど、シンタロウ君は一生音楽の道をいくのではないだろうか。

歌の上手さは勿論なんだけど、それより音楽が好き!!音楽が体の一部!!っていうのが全身から溢れてる。

みんな基本棒立ち姿勢で歌うのだけど、シンタロウ君の体、歌にあわせて無意識に足がひっきりなしに拍子をとっている。
本当は音楽にあわせて思いっきり体を揺らして歌いたいのが抑えきれずに出てしまってる感じ。
そして他のメンバーが顔をこわばらせて歌っているときでも一人だけ楽しそうに声を張り上げて歌っている。

気持ち良さそう~。

本当に素晴らしい声。CDで残らないかなぁ…。

少年時代に世界各国の友達と出会い、世界共通語である音楽で心を通じ合わせ、共に世界を旅する。

彼らが将来音楽家になろうがなるまいが、その経験は宝石のように彼らの今後の人生を飾るだろう。
そして彼らにとって世界は狭く、国境の壁は低いだろう。

一部の少年だけに許された、素晴らしい夢のような経験だ。

そして彼らの歌を聴くと、ほんの一部だけど私にとっても世界は身近になる。
この素晴らしい音楽を生み出したオーストリアに旅をしたくなる。
まさにウィーン少は歌声で世界を結ぶ、平和の親善大使なんだなぁ…。

さて、来年は一体どんな歌声を聴かせてくれるだろうか。
世界的不況だけど…来年もどうかスポンサーが見つかって来日してくれますように。