良かった~♪プルさまソチまで改めて現役続行宣言
http://www.sponichi.co.jp/olympic/flash/KFullFlash20100221097.html
バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート男子で、銀メダルに終わったエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が、2014年ソチ五輪まで現役を続行することをあらためて表明した。21日、タス通信が報じた。
プルシェンコはカナダのテレビ局のインタビューに「現役を続け、母国で行われる五輪に参加したい。絶対に挑戦する」と力強く答えた。フリーで4回転―3回転の連続ジャンプを成功させながら、4回転を跳ばずに優勝したエバン・ライサチェク(米国)より得点で下回ったことを「理解できない」と不満を述べ、現行の採点システムも繰り返し批判。ライサチェクに対しても「彼は素晴らしいスポーツマンだが、なぜ4回転を跳ばなかったのか不思議に思う」と話した。 (共同)
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良かった良かった
ユーロの後ソチまで頑張ると言ってたものの、五輪の後一度は「これで最後だ!俺はもうフィギュアを見限ったぜ」(←そこまで言ってない)的な感じだったのでひやひやしていた。
ヤナ(奥さん)がまた宥めたのか励ましたのか…内助の功すぎるグッジョブ
せっかく練習してる3A-4Tも4T-4Tも4Lzも完成版観たい
プルのプラチナメダルへの怒りが静まってきたところで(ようやく)、日本人3選手について改めて…。
今日またバンクーバーの録画を見直して思ったことは…。
日本人って童顔…
ってことだったり…(←そこか)
もちろん良い意味で。
最年少は不思議な雰囲気を持つカザフスタンのテン君(16歳)だったはずだけど(なんだろうテン君のあの老成した雰囲気と内心の読めない無表情は…笑)、それより若く見えたのが日本選手三兄弟。
もともと少年のような小塚君や織田君はともかく、大ちゃんなんか日本人の中では割とワイルドイケメンな方だと思うのだけど…表彰式を見てライサと大ちゃんが同い年だということに気づけた人は世界でどれ位いるのだろうか…。
織田君の靴紐事件のときなんか、会場の拍手はまるで転んじゃった小さい子が泣くのを我慢して立ち上がったのを「よく頑張ったね!!偉いぞ!!」と温かく応援してくれてるような感じに聞こえたのは気のせいか…。(←気のせい)
きっと欧米人が同じハプニングをしたらまた違った雰囲気になってたような気がする…。
そして小塚くんのかもし出すあの爽やか少年っぷり…。真央ちゃんといい小塚くんといいオーロラリンクコンビは純粋無垢オーラでキラッキラ
ショートの冒頭のウインクや、終わった後の「あれ?音は…?」って感じでほよよと天上を見上げたときの表情、世界の人はどう観たのか知りたい(笑)
悲喜こもごもな緊張感溢れる五輪にまるで爽やかな5月の風が吹いたようだ。
海外選手でなかなかああいうあどけない表情をする選手はいないと思うのだけど、どうだろう。
そして大ちゃん。フリーの衣装がまた可愛くなってるし…
もともと整った顔立ちなんだけど、優しいまなざしとはにかむような笑顔が雰囲気を柔和に、本人は嫌かもだけどかわいらしく、幼く見える。
この日本選手三兄弟。みんな仲が良くて3人集まると非常に微笑ましい雰囲気になる。
今回のバンクーバーでも、SPが終わった後、抽選会で織田君と大ちゃんが「やっちゃわなくて(=失敗しなくて)よかった」「とりあえずね~」と言葉を交わしていたというし、小塚君も公式練習が終わった後「胃が痛くなってきた」と言ったら大ちゃんに「まだ早いよ」と言われて緊張が解けたと言っていた。
過去のエピソードでは、モロゾフが大ちゃんと決別して織田君のコーチになった後初の直接対決になったファイナルで、フリーで5位に落ちた大ちゃんが、2位の織田君に笑顔で「おめでとう」と声をかけ、それに対し織田君が「怪我大丈夫?」と答えてたこともあった。
あとフランス杯のSPのあと、PCSが伸びなくて織田君が大泣きしたのだけど(苦笑)、その後のロシア杯でこずこずも点数が伸びず、ショックかと聞かれ、「そうですね。泣くほどじゃないですけど」とユーモアをこめて返したとか(笑)
みんな…なんて良い子たちなのっっ
今回の試合では、日本選手の評価がかなり高かったそうで嬉しい。
特に大ちゃんの評価はすごい
ジョニーは「思ったより点数が低かったのでは?」という質問に対し、「君はダイスケの演技を観なかったのか」と返したというし(ジョニー…あんたオトメンだけど立派なスポーツマンだよ)、ライサもクワド論争への反論で「スケートはジャンプだけじゃない。ダイスケの演技を観ればわかるはずだ」と答えたそうな…。
演技だけではなく、織田君がアクシデントの後キスクラでコーチ2人にお礼を言っていたときはアメリカだかどっかの実況は「このようなハプニングの後でもきちんんとお礼をする。これが日本人です」と言ってくれたみたい。
(こずこずもキスクラから立ち上がる時必ず佐藤コーチにお礼を言ってるなそういえば…。みきちゃんと織田君は練習のあとでもリンクを出る際必ずリンクに一礼してから出ている)
こずこずの音響のミスに対する応対や、キスクラで「デニスガンバレ~」と次の選手へ応援を送ってるところも人柄が溢れている。
あのプルさまも、こずこずの演技のあと「素晴らしかったよ」と握手を求めにいったそうだし(ロシア杯のとき、プルの前で恋する乙女モードになってたこずこず、嬉しかろう良かったね~)、大ちゃんのことも「彼はクワドに挑戦した。あれが王者になる素質だ」とコメントしたそうで、日本選手のことは高く認めてくれているようだ。
私も今回の五輪では日本選手たちを見直した。(いやもともと大好きなんだけど)
これまで日本選手たちはどうもほんわかしすぎというか、燃え立つ闘志みたいなのに欠けてるんじゃないかと思っていた。(もっとも日本選手がヤグみたいな態度だったら国内バッシングにあいそうだけど…笑)
でも、入賞ぎりぎりラインだったというのに一度も成功してない四回転を迷うことなく跳んだ小塚君、「自分はまだその実力に達していない」とはっきり実力不足を明言して回避した織田君、記者会見で穏やかな口調ながらも「四回転は男子の醍醐味。必要な人と必要でない人がいると思うが自分にとっては間違いなく必要」ときっぱり言い切って、宣言通り挑戦した大ちゃん。(このときプルは“同志よ、ありがとう”と言ったとか)
柔和で礼儀正しく、良識溢れた振る舞いと発言をしつつも、自分に対しては厳しく、周囲の評価がどうであれ黙々と己の道を貫く姿は、まさしく日本人の美徳とする武士道精神そのものではないか。
ちなみにプルとヤグもそれぞれ自伝の中で日本への賛辞を述べてくれている。
「日本人は皆礼儀正しく、どこに行っても笑顔で親切に応対してくれる。」と。
(ムダ情報その①、2人ともお寿司も大好きだそうな。体重制限が常につきまとうスポーツ選手にとって、おいしくてヘルシーなお寿司は理想的らしい。ムダ情報その②、プルはSEXBONBについて、“アメリカやカナダやロシアでは大ウケだったが、上品で礼儀正しい日本人は皆きまり悪そうに下を向いてしまい、笑うときも口元に手をあてて小さく笑っていた”と述べていた。笑)
演技も本当に素晴らしかった。
こずこずのショート、大ちゃんのフリーはもう一体何回みたか分からない位観ている。
前もちらっと書いたけど、こずこずのステップ&スピンは本当に素晴らしい!の一言。スピンの回転速度はポジションを替えながらも全く落ちない。次世代ランビエールは君だ!ステップだってチャンを抜ける!!
今までこずこずって上手いんだけどちょっと地味というか…華にかけると思っていたんだけど、その上手さもつきつめるとここまで上質になるんだと感動した。
フリーでのジャンプも良かった。クワド以外にもさらっと3A-3Tを決めたのは素晴らしい。
ステップもスピンも得意、スケーティングの上手さはプロも太鼓判を押す程、クワドも精度をあげてきたら…う~んこれからが本当に楽しみ
織田君もアクシデントがありながら本当によくやった。
フリーでは靴紐ばかりやたらクローズアップされているけど、一度転倒した以外は完璧だった。雰囲気は固かったけど…よくアクシデントにめげず最後まで滑りきった。
(一部「自業自得」とか批判する人がいることが本当に悲しい…。フィギュア選手にとっての靴の問題は、私たちが普段外出するときに履く靴と違って非常にデリケートなものだ。むしろ同じ日本人なら、中断後も失敗なく滑りきったこと、最後まで立派な態度だったことを賞賛すべき)
大ちゃんは言うまでもなく。よく観るとジャンプに勢いがなかったり、着氷があやしかったりするんだけど、そんなもの補って余りあるほどの芸術性。
ああやって演技をこなしながら観客とコミュニケーションを取れるっていうのは、アピールが苦手な日本人選手に限らずとも稀有な能力だ。
フリーで何度も観てるのは、ジャッジに花を渡す仕草をするところ(私がジャッジだったら思わずにやけちゃ~う)からサーキュラーステップ&マイム、最後のストレートラインステップ。
ストレートラインステップのとこなんか、音楽の盛り上がりと大ちゃんの魂のほとばしりのような表情だけで泣けてくる。
五輪を最後に引退なんて言い出さずに良かった…。大ちゃんの演技はもっともっと観たい!まだまだ発展途上な伸びしろを感じる。
(ただ一つ気になったのは…クワドの入り方変えなかったのかな?
プルのクワドを見れば分かるけど、クワドに入るとき、踏み切る前にゆるやかに回転をはじめ、その勢いを利用して四回転まわる。
大ちゃんのクワドは踏み切る前に回転をしないので、完全に踏み切ったときの勢いだけで跳ぶ。
全日本の後、クワドの入り方をプルシェンコ方式に変えると言っていた気がするのだけど…五輪までは間に合わなかったのだろうか。)
最後にクワド論争についてだけど…。
昨日も書いたけど、こずこずが「ショートで1回、フリーで2回入れれるようにしたい」と言ったそうで。
人はなぜ学ぶのか。科学者が研究をするのは人に褒められたいからではないだろう。今まで知らなかったことを知る歓びがあるからであって、賞だのなんだのはその副賞にすぎないのでは。
スポーツも全く同じ。今まで出来なかったことをやれるようになる歓び。自分の限界へ挑戦する歓び。採点や評価はあとからついてくるものだ。
今回、安定度が評価された五輪の後、あの大きな目でクワドを試合で三回入れれるようになりたいと語っている小塚くんを思い描くだけで心が躍る。
結局採点方法がどうなろうと、こういう選手がいる限りクワドは決して無くならない。
なぜなら「向上したい」と思うのは人間の本能だから。
真央ちゃんのトリプルアクセルも一緒。真央ちゃんこそ本当に孤軍奮闘だけど…結果はどうであれトリプルアクセル3回に挑戦するということがそもそも偉業なのだから。例え大技と心中と言われようが私は支持する。
その結果にメダルがあれば最高だけど…「順位やメダルはどうでもいい」と言ったプルさんと同じ心で真央ちゃんの選択を応援する。
素晴らしい日本男子に続け~!頑張れ日本女子
微笑ましい小塚君と大ちゃん。(何気に写真撮ってる佐藤コーチが可愛い…)