こんにちは。
中二病演劇集団Schwarz Weltの
初山 ほのかです。
アーラェアンゲリー主催
「Warashi~ステキな座敷わらし~」
無事終演致しました!
御来場の皆様
スタッフさん、共演者の皆様
ありがとうございました!
沢山の人にお越し頂き
また、声をかけていただき
とても嬉しかったです(*´ω`*)
アーラェさんは、毎年見てくださったりする方も
いらっしゃるので
本人が忘れてる役のことを
お話される方もいて、ドキドキワクワクです(笑)
去年は刀の札の装飾が自作でしたが
今回は、舞台上の白杖は自作でございました。
わりとそれっぽく見えたと思うのですが、どうでしょう。
あ、開場中は、半端に老けた売り子がいてすいませんでした←
ほっかむりでもして、ばばあの声で売り子した方が良かったかな……(´`;)
今回はアクションもなく
ストレートプレイでしたが
お客様からは、脚本に関する感想も見受けられて
とても嬉しく読んでおります。
脚本家さんがブログ書いてるから、もういいいのかな?
初山は、私を観に来て!が言えない役者で。
作品を、見に来て欲しいんですよね。
だから、いつも台本とは、ちゃんと一度向き合って
表現する努力をしたいのです。
例え、改善の余地があったとしても
ちゃんと読んだ上で、役者の立場から、意見をすべきなんだろうなって思ってて。
意見するには、根拠や代案が必要で。
口だけで文句言ったり、批評するのは、物凄く簡単だけど……特に初山、口悪いし(こら)
自分を尊重して欲しければ、自分が出来ない
やらないことをやってる人への敬意って必要だと思うんですよね。
なので、皆さんの推しの姿が輝いていたのはもちろん
今回、作品自体を受け取ってくださって、喜んでくださったことを
何よりも嬉しく思います。
今回の作品
テーマはやっぱり、家族、になると思うんですが
初山自身は、なんつーか
正直、日本の家族制度は生きにくいと思ってるというか
あまり他人に話しても理解して貰えない家庭環境なんで
こういう役が来ちゃうと、まずは不安が付きまといます。
親の適切な愛情の大きさっていうか、量っていうか
っていうのが分からないから
ちゃんと、みんなのこと優しく、育てた先生を演じられるかなって
お客様の感想に
とても救われ、胸を撫で下ろしています。
よく聞かれたのですが
本番中は本当にずっと目を閉じていました。
目を開けてたのは、灯りや音を含めてシーンを作る、場当たりという作業が最後で。
あとは、歩数と秒数と、足音や声の聞こえる方向が頼り。
なかなか新鮮な体験でした。
とはいえ、役者は、良い意味で芝居が毎日変わります。
発するものがいて、受け取るものがいて、芝居。
いつぞや先輩に言われた言葉は今でもその通りだと思っているから
いつもなら、受ける時は見て反応するものを
受け取る情報の9割がカットされる訳でして。
しかし、相手に任せてボールを投げ返さなきゃいけない、恐怖。
自分で何とかしようとする癖。相手を信用しろとダメを出された過去。
ああ、そういうことかと、見つめ直した役でした。
役者として特に楽しかったのはラストシーン。
声や息の音から、あー、今、錦ちゃん照れてるのかしら、と表情が想像出来る菜ノ香マカさん。
稽古から真っ直ぐなお芝居を届けてくれた遠藤瑠香さん。
千秋楽はご本人から
ラストシーン、目開いてるんですか!?と言われ
聞けば、頷くタイミングがどんどん合うようになってたんだとか。
……なんか、そんな雰囲気かな、と(´`;)
よかった、的はずれなことしてなくて。。。
二人ともやっぱり素敵な役者さんだなってと思いました。
TACCS1179は、色んな意味で苦い思いが詰まった劇場。
最後にあの舞台立ったのは
もう、4年も5年も前で
あの広い劇場に10人も入らない状態で
舞台に経つ日もあった公演でした。
声も客席の後ろまで届かず
台本が急に変わっても、セリフが頭に入らなくて
焦って、どもってしまって
そしてまた声が小さくなって
役者なんて名乗っちゃいけなかった、あの頃
そして
良い役者ほど、稽古場の雰囲気から、作品の向かう方向性が分かってしまうのだと
……分かってしまえば、売るわけにいかないと思う
作品もあるのだと……
仲間という言葉に欺瞞を感じ始めた舞台。
そんな半年後に、アーラェさんに初出演して
今に至るんですけど
演出の遠藤さんにアドリブの相談にいった時に、
あなたは、台本通りに作るからねえ。いいんじゃない?と言われたのは、嬉しかったです。
あと、アクションで誤魔化さなくてもよい役者になったのねぇと(笑)
随分な道のり、歩いてきたな、凝りもせずに、私。
楽しいことだけやるって、幸せなことだけど
楽な事ばかりしてると
その幸せって、手に入らないものなんでしょうね。
改めて
作品を通じて、こころに残る何かがありましたら
出演者として、これ程幸せなことはありません。
御来場、ご観劇
ありがとうございました!
西陣鹿子 役
初山ほのか