「蓮花の契り」 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

 

 

 

高田郁さんの

「蓮花の契り」を読みました。

 

 

墓寺の青泉寺で行き倒れたお縁は

寺で育てられ三昧聖として湯灌場に立つ。

 

新仏を清め荼毘に付す日々。

ある日、大火で行方不明になった

遊女のてまりにそっくりな女性を見かける。

彼女はすっかりと記憶をなくし

ある家に身を寄せていた。

 

 

高田氏の時代小説デビュー作

「出世花」の続編です。

続編が出るとは思ってなかったので嬉しい限りです。

 

――が、例によって

前作の内容をほとんど覚えてません。

なんとなくで読みましたが

高田氏の作品はその辺心配しなくても

さらっと楽しめるよさがあるのですよね。

 

湯灌という特殊な仕事につく

主人公の日々の描写は興味深いですね。

穢れにたずさわる仕事であり

周りからは蔑まれることも多いのです。

 

もどかしくらいにいろんなことを悩み続けますが

安心の着地っぷりには毎回脱帽。

 

しかし、今回が完結編と書かれていて

ちょっとびっくりでした。

みをつくし料理帖シリーズを考えたら

まだまだいけるでしょう、と思ったり思わなかったり。

しれっと続いたりしないかしら。