蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫) 648円 Amazon |
高田郁さんの
「蓮花の契り」を読みました。
墓寺の青泉寺で行き倒れたお縁は
寺で育てられ三昧聖として湯灌場に立つ。
新仏を清め荼毘に付す日々。
ある日、大火で行方不明になった
遊女のてまりにそっくりな女性を見かける。
彼女はすっかりと記憶をなくし
ある家に身を寄せていた。
高田氏の時代小説デビュー作
「出世花」の続編です。
続編が出るとは思ってなかったので嬉しい限りです。
――が、例によって
前作の内容をほとんど覚えてません。
なんとなくで読みましたが
高田氏の作品はその辺心配しなくても
さらっと楽しめるよさがあるのですよね。
湯灌という特殊な仕事につく
主人公の日々の描写は興味深いですね。
穢れにたずさわる仕事であり
周りからは蔑まれることも多いのです。
もどかしくらいにいろんなことを悩み続けますが
安心の着地っぷりには毎回脱帽。
しかし、今回が完結編と書かれていて
ちょっとびっくりでした。
みをつくし料理帖シリーズを考えたら
まだまだいけるでしょう、と思ったり思わなかったり。
しれっと続いたりしないかしら。