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京極夏彦さんの
「鬼談」を読みました。
”鬼”のつく短編が九編収録されています。
怖いだけではなく
不思議で不気味な雰囲気もある短編でした。
親が子の腕を切り落とすという話
「鬼縁」が好きな短編です。
江戸時代と現代の物語が交互に語られ
”縁”の恐ろしさがじわーっと足元から来る感じです。
そして、大好きな雨月物語が
題材となった短編が二編あったのも
嬉しかったです。
京極作品だとおどろおどろしさの
表現が倍増したように感じられました。
原作とは違うアプローチが面白かったです。
専門的な言葉がわからないんですが
行を上に詰めたり下に詰めたりして
視覚的に描かれた会話が印象的でした。
京極作品、
まだまだ追いかけて行きたいです。