「幽霊塔」 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

幽霊塔/岩波書店

江戸川乱歩さんの
「幽霊塔」を読みました。


北川光雄は叔父で養父の
児玉丈太郎が買い取った時計塔を持つ屋敷を
下見に来ていた。

ある大富豪が道楽で建てた屋敷で
その主人は自らが作った迷宮で失踪し
次に買い取った老婆は殺害される。
地元では幽霊が出るという噂であった。

光雄はその屋敷で不思議な女性と出会う。
素性が知れずなぜか屋敷にとても詳しい。
だがその美貌に光雄はすっかり目を奪われてしまった。



宮崎駿さんが巻頭にカラーの
イラストを載せている「幽霊塔」です。

光雄と秋子の出会いのシーンの
コンテなんかもあって
ジブリ映画化した「幽霊塔」が妄想できます。

機械仕掛けの屋敷なんて
アニメ映画化したらすごくかっこいいだろうなぁーと
読む前からワクワクでしたよ。

江戸川作品、
何を読んで、何を読んでないのか
ぜんぜん覚えてないんですが、
「幽霊塔」は未読だったみたいです。
(もしくは既読なのにぜんぜん内容を覚えてなかったか)

なぞの美女をめぐる事件、
疑惑、財宝のありかなどなど
ワクワクする展開に楽しめました。

しばらく江戸川乱歩週間にしたいくらいですが
あんまり貸し出し期限本に忙殺されてて
なかなか……。
再読とかしたい本いっぱいあるのになぁ。
死ぬまでにどれだけ読めるんだろうか。