「ふくわらい」 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ふくわらい (朝日文庫)/朝日新聞出版

西加奈子さんの
「ふくわらい」を読みました。


25歳の編集者である
鳴木戸定は
有名な紀行作家である鳴木戸栄蔵の娘だった。

子供のころから
感情を表に出さなかった定だったが
ふくわらいだけは大好きでよく笑った。

父母をなくした定は
「ロボットのようだ」といわれながらも
優秀な編集者として仕事をこなす。



お友達に紹介していただいた本です。
主人公がわたしに似ているとか……。
気になって読んでみましたら
確かに似ているかも。

定ちゃん、かなりの変人です。
子供のころ、何度も何度もふくわらいをやり続け、
エアふくわらいができるようになったみたいです。
人の顔を見て
そのパーツをはずしたり、
ずらしたり、取り替えたり。

そんな感じで人の顔で
遊びだしちゃう主人公なんですが、
徐々にその”人”に真正面から向き合うように
なっていきます。

仕事を通じて知り合った
プロレスラーの守口、
目が不自由な青年武智、
同僚の小暮……。

主人公の変化に
胸があたたかくなる作品でした。

どうもありがとうございます。