「たまゆらり」 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

たまゆらり (実業之日本社文庫)/実業之日本社


高橋克彦さんの
「たまゆらり」を読みました。


母親が入院しており
どうもあまりよくないらしい。
作家としての仕事が忙しいこともあり
妻にすべてを任せきりにしていた。

家に誰かがいるような気配がしたので
いよいよ母が危ないらしいと思ったが……
              「声にしてごらん」より



ちょっと怖くて不思議な短編集です。
怪談が読みたくなって
読んでみました。

高橋作品、好きなんですが
かなり久しぶりです。

普通に背後が気になるような
怪談話ではなく
不可解だったり不条理だったりという要素が
多いですね。

最後の「隠れ里」という
民話がベースになってる短編が
すごく好きです。

迷い家、妖怪の類の話は
胸が躍りますね。

おもしろかったです。