「その女アレックス」 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

その女アレックス (文春文庫)/文藝春秋

ピエール・ルメートルさんの
「その女アレックス」を読みました。


買い物を楽しんでいたアレックスは
五十代の男につけられていることに
気がついた。

美人で人目を引くアレックスは
さして気にしていなかったが
その夜、外で食事をとり
歩いて帰る途中に
その男にひどく殴られ
監禁されてしまった。


読書会で紹介された本です。

場面や状況の転換が
めまぐるしくて面白かったです。

美人だけど
ごく普通の女性アレックスが
なぜか監禁されてしまい
生き残れるのかという点にドキドキしてしまいますが、
2部、3部でアレックスが実は
訳ありであることが判明し、
第2第3のドキドキが襲ってきます。

かなりグロテスクな描写も多いので
苦手な方にはオススメできませんが、
かなり面白かったです。

特に1部から2部への
展開がすごかったですね。

アレックスへの印象が
180度変わります。

1部で「あれ?」と感じていた
違和感の正体がどんどん
「なるほど!」に変わっていって
ページを繰る手が止まらない面白さでした。

著者の作品も読んでみたいですね。
映画とか気になりますが
映像にしたらかなりショッキングなことになりそう……。