「幻獣ムベンベを追え」困難が続く大冒険 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)/集英社

アツい:17171717 /5
笑:484848 /5
 

高野秀行さんの
「幻獣ムベンベを追え」を読みました。

読書会でお借りしました。
ありがとうございます!


著者の高野秀行さんが
早稲田大学探検部の頃に
コンゴ人民共和国へ
幻獣を探しに入ったお話です。

妄想ではなくて
ノンフィクションです。

テレ湖というところで
ケモーレ・ムベンベという
巨大な生物の目撃情報が多く
興味を持った探検部のメンバーは
現地の言語を学んだり
下見に行ったり
企業から機材などを出資してもらったりと
かなり大掛かりな準備をしてから
出発します。

そんなに膨大な労力をさいて
準備をしたのに
現地ではトラブルの連続で
読んでいるこちらも
一緒になって悔しくなったり
腹が立ったりと忙しかったです。

マラリアにかかったり
怪我をしたりと
結構危ないんですが、
若さなんでしょうか、
メンバーは最後の最後まで調査を
続けようとがんばっていて
わりと感動ものでした。

まぁ、幻獣発見のニュースなど
聞いていないと思いますので
結末はみなさまご想像できるかと思いますが
それでも一読の価値ありの
大冒険でした。

テレ湖のジメジメ描写は
春の長雨の季節
臨場感いっぱいに読めるかも、ですね。