2/13 こわいほん | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

先週の2/13に行って参りました。
読書会「こわいほん」!

その名の通り、
いろいろな角度から見たこわいほんが
集まってくる読書会です。


今回もメモします!


あしながおじさん (続) (新潮文庫)/新潮社

J・ウェブスターさんの
続・あしながおじさん

こちらがなぜ怖いのか。
紹介者さんによると、
この作品が書かれた当時の価値観が
現在と大きく違っていて
非常に差別的な表現が
使われていたりするんですって。

しかし当時はそれがごく普通で
きっとそのような現象は
今現在の文学でも進行中なんだなぁと。

数十年先の未来、
今の本を読むと「ひどい!」って
思うような価値観があるのかも、と
気づかされる本書に恐さを感じたとのこと。

その件は置いておくとして、
この本のストーリーは
とっても面白いそうなので
機会があったら「あしながおじさん」と
一緒に読んでみたいですね。



蒼天航路 三國志外伝 曹操をめぐる五つのミステリー/講談社

藤 水名子さんの
「蒼天航路 三國志外伝
 曹操をめぐる五つのミステリー」

ご紹介者さんがお持ちになったは
マンガ「蒼天航路」のノベライズ本ですが、
シリーズ全体オススメとのこと。

こちらの作品は
三国志の曹操を中心として描かれています。
英雄として扱われる人物に
漢民族の思想……
中華思想を感じてしまうとのこと。

現在の中国の状況をも
思い起こさせて、深く考えると
なかなか”こわい”らしいです。

しかし、マンガは本当に面白いそうですね。
同席した方からも
オススメの声が上がり、興味津々です。


クワガタムシが語る生物多様性 (創美社一般書)/創美社

五箇公一さんの
クワガタムシが語る生物多様性

生物多様性について
クワガタムシで
語られているそうです。

本書はそこまで専門的に
難しいわけではなくて
おもしろい本とのこと。

しかし現在の生物多様性のことを
考えるにつけ、”こわい”。

ご紹介者さんが語る
多様性にも関係ある
抗生物質の現況……
むちゃくちゃこわかったです。

抗生物質って
今、開発が進んでないんですってね。
大事なお薬なのに
近々なくなってしまうかも、ですって。


火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)/早川書房

ジョン・ディクスン・カーさんの
「火刑法廷」

ご紹介者さんが
恐ろしさのあまり
以前購入した本をすぐ手放したとのこと。

紹介用の本を入手して手元に置くのも
イヤなので、手書きブックカバーを
別の本につけて代用をされる――というほどに
”こわい”らしいです。

拷問の内容を聞きまして
大変息苦しくなりました……。

でも恐いもの見たさに
読みたい本にリストアップです。



スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)/新潮社


スティーブン・キングさんの
「スタンド・バイ・ミー ~恐怖の四季~
 (マンハッタンの奇譚クラブ 冬の話)」

”マンハッタンの奇譚クラブ”という
交代で話を聞かせ合う集まりで
語られる奇妙なお話だそうです。
ちょっとこわそうでした。

その話が始まるまでが
妙に長いのだとか。
すごくドキドキするあらすじ紹介で
すっかり気になってしまいました。


文鳥・夢十夜 (新潮文庫)/新潮社


夏目漱石さんの
「夢十夜」

夢の中のお話みたいな
短いお話が10話セットになっている
有名なアレですね。

私も何回か読みましたが、
確かにぞっとするお話も
多いんですよね。

本当に夢の中にいるような雰囲気で
結構好きだったりします。


百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)/講談社
三津田信三さんの
「百蛇堂」
 
三津田信三さんの作品、
最近一番気になってます。
これもむちゃくちゃ恐そうです。


蛇棺葬 (講談社文庫)/講談社


三津田信三さんの
「蛇棺葬」

「百蛇堂」のご紹介者さんが
もう1冊、三津田作品を
持ってきてくださってました。

「百蛇堂」関連のある話みたいです。
家で一人で読むのが
恐ろしいので図書館で読まれたとのことでしたよ。

ちらりと見せていただいたんですが、
擬音語の使い方が激しくて
ホント怖いです……。

図書館になかったので、
リクエストします!



地下室の箱 (扶桑社ミステリー)/扶桑社

ジャック・ケッチャムさんの
「地下室の箱」

あらすじを聞いて
もういきなり恐ろしかったです。

妊婦さんがさらわれて
地下室に監禁、らしいですよ。
こわすぎます……。


隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)/扶桑社

ジャック・ケッチャムさんの
「隣の家の少女」

「地下室の箱」のご紹介者さんが
もう一冊持って来てくださいました。

なにやら隣の家の少女が
虐待されて
アレコレ怖いことになっているそうです。
実際の事件をもとにしたお話みたいですね。
映画化もされているとのことで
興味津々です。

こちらは図書館にあったので
読んでみようと思います。



百物語 (1) (新潮コミック)/新潮社

杉浦日向子「百物語」

マンガで百物語をつづっています。
1話が短くて、読みやすそうでした。
シンプルな絵柄もいいですね。

怖いのすごく苦手なくせに
百物語系にひかれてしまうんですよ。
マンガだったらそんなに怖くないですかね。
読んでみたいです。




うぶめ (京極夏彦の妖怪えほん)/岩崎書店


京極夏彦さん・井上洋介さんの
「うぶめ」

絵本です。
京極夏彦さんの絵本は
以前「いるの いないの」を読んで
震え上がったんですが、
こちらはちょっと悲しいお話のように
見えました。

絵を手がけている井上洋介さんの
図鑑展が刈谷市美術館で
2/23までやっているという情報も
頂きました。
是非とも行きたかったんですが、
もうすぐ終わっちゃいますね。


くもはち/角川書店

大塚英志さんの
「くもはち」

私の紹介本は
ブロ友のMirokuさんに
頂いたお気に入り本です。

妖怪が出てくるからって
理由だけでこの読書会に持って来てしまいましたが
恐くないんですよね、実は。

すごくゆるーっとして
かわいらしい雰囲気の本です。

突然のっぺらぼうになっちゃったむじなくんと
怪談作家のくもはちが
夏目漱石などの文豪たちを巻き込んだ妖怪事件に
首を突っ込んでいくコミカルな連作短編ですよ。
こわくないけど、オススメです。



こちらの「こわいほん」の
読書会は何やら
ハイレベルでいろいろと
勉強になりました。

次回も参加したいです!