「図南の翼」新潮文庫版で再読です | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記)/新潮社

のめりこみ:1717171717 /5
ドキドキ:515151 /5


小野不由美さんの
「図南の翼」を読みました。


恭国は長い間、王がおらず
ゆるやかに傾いていた。

荒れ始めた国でも
豪商の父のもと
安全で食べ物にも困らない生活をおくる
12歳の少女・珠晶は
大人たちが文句をいうばかりで
何もしないことにうんざりしていた。

そしてとうとう自らが王になるため
家を飛び出す。



十二国記シリーズを
新潮文庫版が出るたびに
再読実践中です。

0作品目といわれる「魔性の子」と
短編集の「丕緒の鳥」を抜かして
5作品目になりますかね。

とうとう
ここまできてしまいました。
長編の新刊発売を期待して
いいんでしょうか……。


シリーズの他作品で
主人公の珠晶の名前は出ていたので
結末はある程度分かるですが、
それでもドキドキしちゃうストーリーでした。

12歳の女の子なのに
おじさんたちに混じって
自分が王の器かを天に問うという
辛ーい旅に飛び出しちゃうんです。

豪商の娘でいわゆる世間知らずの
”お嬢様”なのですが、
自分の世間知らずっぷりを自覚すると
そこから素直に学んでいけるという
サバサバと気持ちのいい”お嬢様”です。

自分の主張や考えを
ハッキリ言えるって年齢に関わらず
憧れちゃいますよ。

さて、次の新潮文庫版も
楽しみです。