- くっすん大黒 (文春文庫)/文藝春秋
不思議: /5
笑: /5
町田康さんの
「くっすん大黒」を読みました。
『くっすん大黒』
妻に逃げられ、酒の飲みすぎからか大黒様のような顔に
なってしまった楠木。枕元に置いてあった大黒の置き物が
むかつき捨てに行くことにしたが。
『河原のアバラ』
うどん屋で働いていたが、天田はま子という女が職場に
つれてきた猿を煮てしまったせいで、職を辞し逃げ出した。
そして同じうどん屋にいた五郎が妙な話をもってきた。
読書会で幹事のDAISUKE氏に
オススメ頂いた本です。
これは、
本当におもしろかったです!
かなり肌に合う感じでした。
――が、多くの人がいうように
好き嫌いが大きく分かれそうな作品という
気がしますね。かなり独特です。
とにかく
何でそうなるのよ、と
ツッコミが止まりません。
(↑)のあらすじも
わりと忠実に書いたつもりですが
変じゃないですか?
大黒様の置物を捨てに行くとか
猿を煮ちゃったとか……。
もうね、2編とも
主人公の思考回路も行動も
むちゃくちゃすぎて
読者も一緒に当初の目的を
忘れるレベルなんですよ。
――で、一緒に
「何でこんなことになってんのよ!」って
叫ぶんです。
そんな作品でした。
クセになりそうです、町田作品。
また読みますよ。
詳しい方オススメ作品とか教えてくださいー