「試験に敗けない密室」長編でした。 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記 (講談社文庫)/講談社

ワクワク:17171717 /5
かわいい:あったか気分あったか気分あったか気分 /5


高田崇史さんの
「試験に敗けない密室」を読みました。


ぼくと従弟の千葉千波くんと
友人の饗庭慎之介は夏休みに
千波くんの別荘に遊びに行くことになっていた。

しかしタクシー運転手が聞き間違えたのか
ぼくが言い間違えたのか、
着いた場所は「十三塚」という何もない寂れた駅だった。

仕方なく十三塚にある旅館に
泊ることになった3人だったが、
不思議な事件が次から次へと起こってしまう。



試験に出るパズル」に続く
千葉千波シリーズの2作品目です。

浪人生の主人公と
才色兼備の従弟千波くんが
日常に潜むパズルを解くというシリーズですが、
今回は長編でした。

このシリーズだと歯切れよさがある短編の方が
個人的には好みですかね。

しかし、本格ミステリの雰囲気がある
寂びれた村での事件の謎解きは
結構ワクワクしますよ。

オチは「やっぱり」な感じでしたが、
そこまでの過程をたどる
ダメダメな主人公の一人称はクセになる
面白さ、ですね。

何だかかわいらしいシリーズです。
続きも楽しみですよ。