- 強く生きるために読む古典 (集英社新書)/集英社
がんばれそう: /5
勉強になる: /5
岡敦さんの「強く生きるために読む古典」を
読みました。
生き難さを感じる際の
武器として、友として
古典から学ぶ方法が書かれています。
取り上げられている本は
コチラ(↓)- 失われた時を求めて(プルースト)
- 野生の思考(レヴィ=ストロース)
- 悪霊(ドフトエフスキー)
- 園遊会(ガーデン・バーティ)(マンスフィールド)
- 小論理学(ヘーゲル)
- 異邦人(カミュ)
- 選択本願念仏集(法然)
- 城(カフカ)
- 自省録(マルクス・アウレーリウス)
何だかちょっと難しそうですが、
これが全然難しくないんですよ。
岡氏がしっかりと噛み砕いて
自身が読み取ったポイントを
やさしく教えてくれます。
自身を「できそこないだ」とおっしゃる
岡氏なのですが、
古典の読み取り方が独特で
面白いです。
岡氏の文章を読んでいると
読書って自由なんだなぁと
改めて感じましたよ。
例えば、マルクスの資本論について
序盤で紹介されているのですが、
”資本論”についてはコメントはなく、
無理解に苦しむマルクスがいかに理解してもらう工夫を
文章に散りばめていたかを解説されています。
万事がこんな感じで
ネットで「あらすじ」と検索すれば出てくるような
お話はこの本では重要視されていません。
何を読み取るか……そこですよね。
おもしろかったです。