「強く生きるために読む古典」強くなれそうな気がする | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。


強く生きるために読む古典 (集英社新書)/集英社

がんばれそう:24242424 /5
勉強になる:GOODGOODGOODGOOD /5


岡敦さんの「強く生きるために読む古典」を
読みました。


生き難さを感じる際の
武器として、友として
古典から学ぶ方法が書かれています。

取り上げられている本は
コチラ(↓)

失われた時を求めて(プルースト)
野生の思考(レヴィ=ストロース)
悪霊(ドフトエフスキー)
園遊会(ガーデン・バーティ)(マンスフィールド)
小論理学(ヘーゲル)
異邦人(カミュ)
選択本願念仏集(法然)
城(カフカ)
自省録(マルクス・アウレーリウス)

何だかちょっと難しそうですが、
これが全然難しくないんですよ。

岡氏がしっかりと噛み砕いて
自身が読み取ったポイントを
やさしく教えてくれます。

自身を「できそこないだ」とおっしゃる
岡氏なのですが、
古典の読み取り方が独特で
面白いです。

岡氏の文章を読んでいると
読書って自由なんだなぁと
改めて感じましたよ。

例えば、マルクスの資本論について
序盤で紹介されているのですが、
”資本論”についてはコメントはなく、
無理解に苦しむマルクスがいかに理解してもらう工夫を
文章に散りばめていたかを解説されています。

万事がこんな感じで
ネットで「あらすじ」と検索すれば出てくるような
お話はこの本では重要視されていません。

何を読み取るか……そこですよね。
おもしろかったです。