「かんたん短歌の作り方」勉強になります | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

かんたん短歌の作り方―マスノ短歌教を信じますの?/筑摩書房

わかりやすい:あったか気分あったか気分あったか気分 /5
おもしろい:☆☆☆ /5


枡野浩一さんの
「かんたん短歌の作り方」を読みました。


歌人・枡野浩一さんが
雑誌で連載されていた短歌教室の
単行本化のようです。

10年ほど前の本ですが
分かりやすいですし、
おもしろかったです。

現在の枡野氏の
短歌論も聞いてみたくなりましたね。


この本では枡野さん自らを教祖とする
「短歌教」という舞台設定で、
時に厳しく、ユーモアたっぷりに
信者たちの投稿作品を評価します。

しかし短歌以外の部分でも
気になる要素が多いです。

連載中に何度か失踪(?)なさってますし、
元奥様である某漫画家さんの話題も
直接的だったり、
意味深だったりな発言が……。
ちょっとハラハラしちゃいますね。

評価の方もすごいです。
信者さんの失敗作も載せて
どんどんアドバイスしちゃう。

他の作品を褒めつつなので
吊るし上げという印象は全然なく
読者としてはすごく分かりやすいのですが
その勢いにちょっと驚いちゃいました。

アツいです。

かなり勉強になりました。
枡野氏自身の短歌も
意味が分かりやすくて、
何度か口ずさみたくなる
魅力たっぷりですよ。

好みといったら
やはり穂村先生の短歌の方が
好みかも、ですが。