「残穢」本当っぽくて怖すぎる | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

残穢/新潮社


静かに怖い:46464646 /5
妖しい:424242 /5

小野不由美さんの
「残穢」を読みました。


2001年の末
すべての端緒となる手紙が来た。

手紙の主は30代の女性で
賃貸マンションに越したばかりの
ライターだという。

彼女の手紙には
その部屋に何かがいるような気がすると
書かれていた。


畳をこするような音が
気になる、という
些細な怪異を追いかけているうちに
怪異の原因となる(かもしれない)
巨大な何かに
どんどん引き寄せられていきます。


これはホラーでしょうかね。

実話っぽくて
かなり怖いです。

先日読んだ「盛り塩のある家」の
福澤徹三さんや、
未読ですが怖い系の本を
多く出されている平山夢明さんも
実名で登場します。

そして、主人公は
そのまま小野不由美さんのように
感じられるようになってます。

怪異の表現が
特に怖いんです……。

畳をする音の正体が
予測できた瞬間、
ゾワッと全身の毛が全部立ちました。

途中、ちょっぴり間延びした感じが
あったのですが
ほぼ一気読みでしたよ。

怪異を探る様子は
ちょっと探偵小説っぽいワクワクも
ありますしね。

世の中には知らない方が
いいものって
あるのかも……と思いました。