「森の家」優しい気持ちになれますね | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

森の家/講談社

じんわり:373737 /5
不思議:☆☆☆ /5


千早茜さんの
「森の家」を読みました。


美里は恋人の佐藤さんの家に
居候していた。

家は森の中のように緑に囲まれ、
佐藤さんの大学生の息子まりも君と
3人暮らしだった。

3人ともお互いに干渉しないように
静かに暮らしていたが、
ある日その危うい均衡が崩される。



大学生のまりも君と、30代の美里
40代の佐藤さん、
しかも、まりも君は
佐藤さんの息子ということになっていますが
本当のところわからない、という設定です。

そんな寄せ集め家族の
3人それぞれの視点で
お話が進みます。

千早作品って
雰囲気が夢の中のように
ふんわりしているものが
多い気がしますね。

主役の女性はわりと
ハキハキした性格をしているのに
何だか不思議です。

いつまでも記憶に残るような
インパクトはないですが、
この不思議な優しい気配は
好きですよ。

楽しめた作品でした。