「ビブリア古書堂の事件手帖」 まったりかわいい。 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/アスキーメディアワークス

古書の話:食食食食 /5
分かりやすい:424242 /5


三上 延さんの
「ビブリア古書堂の事件手帖」を読みました。

ブログのお友達naminnieさんに
お借りしました!


『夏目漱石 漱石全集・新書版 岩波書店』
 五浦大輔は亡くなった祖母が残した漱石全集の「第八巻それから」に
 サインのようなものが入っているのが気になった。ビブリア古書堂へ持ち込み
 見てもらうことにしたが、あいにく店主は留守だった。

『小山清 落穂拾ひ・聖アンデルセン 新潮文庫』
 ビブリア古書堂の常連でせどり屋の志田から頼みごとをされた。
 大切な本が盗まれてしまったので、探してほしいとのことだが、
 店主の栞子によれば、それはさほど珍しい本ではないらしい。

『ヴィノグラードフ・クジミン 論理学入門 青木文庫』
 「論理学入門」という本の査定を頼みに大輔は病院にいる栞子を訪ねた。
 その本を売りに来た男性の妻だという女性から電話がかかってきて、
 本の査定のことをあれこれ聞いてきたことを不審に感じて栞子に話したが・・・・・・。

『太宰治 晩年 砂子屋書房』
 太宰治の直筆の言葉が入ったアンカットの「晩年」のニセモノを店に出した。
 栞子が大輔に打ち明けた話では、入院のきっかけとなったのはこの「晩年」に
 執着する人物に階段から突き落とされたからだった。


ビブリア古書堂の美人な店主栞子さんと
彼女に高校生の頃から憧れていた
大輔の物語でした。

事情があって入院中の栞子さんが
アルバイトの大輔の話を聞くだけで、
様々なことを推理してしまう連作短編です。
アームチェアディテクディブっていう
アレですかね。

短編と見せかけて、
随所に最終章の伏線があったりして、
なかなか油断ならないです。

「古書」の話とはいえ、
全然小難しくなく
さっぱりと読めた印象ですね。

全体的にかわいらしくて、ほんわかした
雰囲気が漂っています。
わりと緊迫したシーンもあるのですが、
「ひどいことにはならない」と
思えてくる安心感もあったりして。

まったりしてていいですね。
続編も読んでみようと思います。

naminnieさん、
ありがとうございました!