- 魔法使いのチョコレート・ケーキ―マーガレット・マーヒーお話集 (福音館文庫 物語)/福音館書店
癒される: /5
やさしい: /5
マーガレット・マーヒーさんの
「魔法使いのチョコレート・ケーキ」を
読みました。
『たこあげ大会』
たこあげ大会の日、とうちゃんやにいちゃんのいないジョーンは
たこを持っていませんでした。かあちゃんがくれた5ペンスを持って、
みんなの後を追うジョーンは街角におばあさんがいるのを見つけました。
『葉っぱの魔法』
犬が欲しいと思っていたマイケルは後ろから葉っぱがカサコソと
ついてくるのに気付きました。困ったマイケルは海べの小屋に住んでいる
魔法使いのような男・ポテトチップに助けを求めました。
『遊園地』
こわがりやのリネットはみんなのように遊園地で楽しく遊べません。
ある夜、窓の外に海の方からやってくる鳥の群が降り立ち、
子どもたちの姿になって遊園地に散り散りに広がっていくのを見たのです。
『魔法使いのチョコレート・ケーキ』
自分のことを悪い魔法使いだと思っている魔法使いがいました。
しかし料理の腕はたいしたものです。ある日、魔法使いは
チョコレート・ケーキ・パーティを開いて子どもたちを招待しようと思いつくが。
『メリー・ゴウ・ラウンド』
旅してまわるサーカス団にトッドとバーニーというふたりの男がいました。
ふたりは素晴らしいメリー・ゴウ・ラウンドを持っていましたが、たまに
子どもたちにただ乗りさせてしまうので、団長に嫌がられていました。
『鳥の子』
森に置き去りにされた小さい女の子を2羽のハトがかわいそうに思い、
森の鳥たちみんなで育てることにしました。鳥たちはみんなその女の子を
大切にしましたが、ある日女の子はハンターに捕まってしまいます。
『ミドリノハリ』
テディは家の周りの松の木に隠れている人を見つけました。そのひとは
ミドリノハリといい、女王から逃げているそうです。テディのもとに追っ手が
来ましたが、テディは決してミドリノハリのことを話しませんでした。
『幽霊をさがす』
サミーは幽霊屋敷に幽霊を見に行きました。その門の近くにベリンダと名乗る
女の子がいて、一緒に行って幽霊をみたいと言い出しました。
サミーは仕方なくベリンダを連れて屋敷に入ります。
*さらに、『家の中にぼくひとり』
『ニュージーランドのクリスマス』という詩が
収録されています。
以前読んだ「童話を書こう!」で
あらすじが紹介されていて気になったので
読んでみました。
紹介されていたあらすじが
かなり詳しいものだったので、
何だか「再読」という感じがしましたが、
やはり表題作の「魔法使いのチョコレート・ケーキ」が
一番好みの童話です。
魔法使いとかリンゴの木とか
チョコレート・ケーキとかパーティとか
お茶会とか……出てくる言葉が
全部好きなものだからですかね、
心躍ります。
他のお話もやさしいストーリーばかりで
癒されました。
童話……いいですね。