- 神は沈黙せず/角川書店
ウンチク: /5
スケール大きい: /5
Mirokuさんのブログで拝見しました
山本弘さんの「神は沈黙せず」を
読みました。
和久優歌の兄・和久良輔は
「サールの悪魔」という謎の言葉を
残して、2012年に失踪した。
優香と良輔は幼い頃に
豪雨で両親を失い、
そのトラウマを負っていた。
二人はそれぞれの方法で
神という存在に考えをめぐらせる。
ストーリーだけを追うと
そこまで込み入った話ではありません。
2003年に出版された近未来のお話で
舞台となるのはちょうど
2011、2012、2013年くらいです。
災害で両親を失った兄妹が
「神はいるのか」とそれぞれの方法で
答えを求め続けます。
しかし、超常現象のウンチクがすごくて
結構なページ数です。
もう、読み応え満点。
高校生の頃に
「ソフィーの世界」という本を読んで以来、
こういう話も大好きだったりします。
気になるエピソードはメモを取りながら
読んじゃいました。
そんなムリな姿勢でずっと読んでいたからか
腰痛になりました……。
神がもたらした腰痛。
問題は2003年以降のエピソードが
山本氏の創作であることを忘れがちで
ついメモってしまってから
「そんな出来事はない」と
後から気付いちゃったりして。
あまり大きな声でいうと
不思議な人扱いされかねませんが、
神様とはなんぞや、と
思考をめぐらすのは楽しいですねー。
とても好みの本でした。
Mirokuさん、ありがとうございました!