「別れの夜には猫がいる」恋愛マスターですね。 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる (徳間文庫)/永嶋恵美


カッコイイ:☆☆☆☆  /5
気楽に楽しめる:食食食 /5


永嶋恵美さんの
「別れの夜には猫がいる」を
読みました。


『宵闇キャットファイト』
 ショップ店員の沙紀は鞠江という女に呼び出された。
 面識の無い女と会う約束をしたのは、元彼である智志がどんな女に
 引っかかったのか知りたくないか、と云う言葉が気にかかったのだ。

『孔雀たちの夜宴』
 雛子に事情も告げられず仕事をやらされる楓はむくれていた。その日は
 仕事をしにマヤさんのところへ行くようにいわれた。内容はマヤさんたち
 「名誉乙女」たちの私的な復讐劇への参戦だった。

『夜啼鳥と青い鳥』
 小夜子は今度こそ真一とやり直すと心に決めた。度々、別の男性に惹かれ
 一方的に別れを告げては、うまくいかなくなると真一のもとに戻っていた。
 いつも笑顔で迎えてくれる真一は小夜子の青い鳥なのだと、気付いたのだ。

『烏の鳴かぬ夜はあれど』
 家裁の浅沼洋陽子は雛子にフィリピンパブに勤めていたテレシータという
 女性の夫・緒方の調査を依頼した。テレシータは日本語が話せず、緒方に
 事実とは違う証言をされ、親権を奪われそうになっていた。

『別れの夜には猫がいる』
 リストカットをすることがやめられなかった彼女はいつも優しくしてくれる
 恋人の玲二と別れることを決心した。しかし自力では別れられないと
 分かっていたので、携帯サイトで見たオフィスCATに連絡してみた。



泥棒猫ヒナコの事件簿シリーズの
2作品目です。

携帯サイトに怪しげな広告
「あなたの恋人、友だちのカレシ。強奪して差し上げます」
を掲げるオフィスCATの物語。

表現が正確ではないですが
「別れさせ屋」みたいな感じです。

ドロドロした話ではなくて、
敏腕「泥棒猫」である皆実雛子が
活躍するちょっといい話だったりするんです。

まぁ、別れる、別れないで
こんなにうまくまとまるわけないと
思わなくもないですが
それはそれですよね。

エンターテイメントとして
気楽に楽しく読めるので
好きなシリーズです。

雛子の暗躍っぷりが
ほんとカッコイイんですよね。

ここまで人の感情や動きを
読めちゃうなら、どんな恋愛でも
叶えちゃいそうだなぁ。

この設定はドラマ化とかしたら
おもしろそうですね。

今回は雛子の助手ポジションの
楓ちゃんの活躍もいっぱいでした。

3作品目も期待してます。